都市エネルギー研究室
所属教員:金島正治特任教授
エネルギーの視点から、都市や地域を多角的に研究する
本研究室は、エネルギーと環境問題に関する現在の複合的な課題を外部の研究機関との共同研究などを通してさまざまな角度からデータ収集と解析により実学的なアプローチをします。
主たる分野としては都市エネルギーと地域エネルギー施設の在り方、新エネルギー・自然エネルギーの活用、地球環境問題への対応策としての排出権取引に関する研究など、社会が求める研究・技術開発を実施しています。
推進したプログラムの一部を紹介すると
1.スマートコミュニティーにおけるエネルギーマネジメント通信技術の実現(総務省 先進的ICT国際標準化推進事業)
2.電力削減と教育環境整備を目指した省エネルギー型キャンパスの創生に関する総合研究(2012 日本大学理事長特別研究)
を本年を含め3年間にわたり推進しました。
●卒業研究の進め方
基本的には、現在推進しているプログラムに参加してもらいながら、卒業研究のテーマは、都市エネルギーや地域エネルギーに関するエネルギーの効率的利用方法について、①基礎となるエネルギー利用データベースの整備を行う。②地域を設定して調査から概略エネルギー供給システム設計を行う。③エネルギーの効率的利用に関するシミュレーションを実施して最適な運用を立案する。これら一連の作業において、各人が興味をもったテーマを選択して主体的に推進します。
このような研究の流れ以外でも卒論生が興味をもったエネルギーや環境に関するさまざまな問題(スマートエネルギーネットワーク、太陽エネルギー、燃料電池、バイオマスエネルギー、排出権取引の将来動向に関する研究など)に意欲をもって研究したい方には、テーマを相談しながら指導します。
●スケジュール
4〜6月:都市エネルギー・地域エネルギーに関する基礎的知識の習得
7~9月:プロジェクトへの参加(データの収集)
10月:中間発表(対象とする地域の設定)
1月下旬:システム設計とシミュレーション結果の報告
2月:最終発表会
地球温暖化対策(排出権取引)、都市設備(地域冷暖房)、建築設備、省エネルギー、新エネルギー、環境システム解析
金島 正治 [特任教授] / Masaharu Kanashima
工学博士/一級建築士/設備設計一級建築士/エネルギー管理士
1947年、東京都世田谷区生まれ。東京都立新宿高等学校卒業。1971年、東京工業大学建築学科卒業。1973年、同 修士課程修了。1976年、同 博士課程修了(工学博士)。1976年、清水建設株式会社入社。2009年、日本大学総合科学研研究所教授。