構造をテーマとする研究室地盤基礎研究室
研究テーマ・キーワード:
-
基礎構造
-
液状化
-
地盤改良
-
地盤材料の性質
-
地盤の動的問題
-
相互作用
-
地盤災害
- 所属教員:
-
- 山田 雅一 教授
- 教室:
- 駿河台校舎タワー・スコラ S910室

建物を支える地盤の変形挙動の評価と予測
研究室の活動内容
建物を支える地盤は自然の産物であり、その成立ち、土質の種類、土性、環境状況などの違いによりその強度と変形挙動は場所によって大きく異なります。このように地盤は非常に厄介な相手ですが、千差万別で個性豊かな地盤の特性を熟慮しながら、「砂上の楼閣」とならないように建物を設計・施工していくことが建築技術者の技量として要求されます。
このような背景のもとで、建築学科・建築学専攻としては特異な分野である地盤の特性に主眼を置いた研究テーマをキーワードとする研究を行っております。
現在は、新しい実験システムの構築と開発ならびにこのシステムを用いた地盤材料の物性評価や地盤の変形挙動の予測を行っております。
研究テーマ
- 新しい実験システムの開発
- 地盤材料の物性評価
- 建築工事に伴う地盤挙動の評価
- 防災・減災技術の構築
- 遺跡の修復と保全技術の開発
研究・実績の紹介
近年甚大な地震が発生しています。地盤災害に着目すると、局所的な液状化被害が確認されており、その液状化発生地点は埋立てなどの人工改変地盤でした。また、盛土による造成地盤が崩壊するなど地盤変状に起因した建物被害も報告されています。このように建物被害は地形や地盤の改変と密接に関連しており、地形や地盤の影響を考慮した合理的な基礎構造の耐震設計が必要とされています。
このような中で、例えば当研究室では「オンライン応答実験システム」を開発、活用してます。このシステムは、“実験”と“解析”を同時に行うことができ、それぞれの特徴を活かした、地震時の地盤の変形挙動を検討することができます。
最近の研究論文
- セメント安定処理粘土の規準ひずみの評価、第15回地盤改良シンポジウム論文集、pp.693-698,2022年12月
- 中空ねじりせん断試験によるセメント安定処理粘土の繰返し変形特性、第14回地盤改良シンポジウム論文集、pp.63-68、2020年12月
- 等価線形解析によるセメント安定処理地盤の地震応答解析、第14回地盤改良シンポジウム論文集、pp.69-74、2020年12月
- セメント安定処理土の三軸圧縮強度とせん断波速度の関係、第14回地盤改良シンポジウム論文集、pp.587-592、2020年12月
- SHEAR MODULUS REDUCTION AND DAMPING CONSTANT CURVES OF CEMENT-TREATED CLAYS IN HOLLOW CYLINDRICAL TORSIONAL SHEAR TESTS、The 17th World Conference on Earthquake Engineering、2020年9月
- 20年経過したセメント安定処理砂の強度・変形特性、 第13回地盤改良シンポジウム論文集、 pp.161-168、 2018年10月
- セメント系安定処理粘土の初期せん断剛性に関する検討、 セメント・コンクリート論文集、 pp.639-644、 2018年3月
- セメント安定処理粘土の初期せん断弾性係数の評価、 第12回地盤改良シンポジウム論文集、 pp.117-122、 2016年10月
- セメント系安定処理砂の力学特性─ねじりせん断強度と三軸圧縮強度の関係─、 セメント・コンクリート論文集、 pp.703-710、 2016年3月
- セメント系安定処理砂の力学特性、 セメント・コンクリート論文集、 pp.529-536、 2015年3月
学外活動実績
- 2022年度第19回地盤工学会関東支部発表会で優秀発表者賞を受賞:M1 小林源太(当時)
- 2019年度地盤工学研究発表会で優秀論文発表者賞を受賞:M2 小林亮太(当時)
- 2018年度日本建築学会大会で 若手優秀発表賞を受賞:助手 道明裕毅(当時)
- 2016年度第12回地盤改良シンポジウムで優秀発表賞を受賞:M2 中浜悠史(当時)
- 2015年度地盤工学研究発表会で優秀論文発表賞を受賞:M2 宮澤翔(当時)
- 2014年度地盤工学研究発表会で優秀論文発表賞を受賞:M1 所義人(当時)
所属教員
-
山田 雅一 教授博士(工学)
所属:地盤基礎研究室