日本大学理工学部建築学科
 Department of Architecture. Nihon University College of Science and Technology. 

日本大学理工学部建築学科 駿河台キャンパス
101-8308 東京都千代田区神田駿河台1-8-14
Tel 03-3259-0724(教室事務室)
E-mail www-admin@arch.cst.nihon-u.ac.jp

建築音響研究室

所属教員:冨田隆太教授・阪本一生助手・井上勝夫特任教授 
 

[駿河台校舎タワー・スコラ S909・S916室]

 

音・振動・電磁環境を研究して、
よりよい居住環境を生み出す

 
当研究室では、建築空間の「快適性」に着目した研究を行っています。特に、音環境・環境振動は、集合住宅を中心に、トラブルも多く問題になりやすい重要なテーマと位置付けられます。平成31 年度は以下のような研究テーマを考えていますが、これ以外に自分でテーマを掲げて研究をすることもできます。

 
【音環境のテーマ】
1.建築物の床衝撃音に関する研究
RC 造から木造まで床衝撃音に対する社会の要求性能は非常に高いものがあります。井上特任教授により、これまで法的基準の作成などをはじめ、社会的にも大きく貢献してきた、本研究室の代表的テーマです。
2.衝撃音の感覚評価に関する研究
床衝撃音を含め、衝撃音を対象に、無響室で低周波音から高周波音まで、音を再現し、人の心理評価実験を行い、衝撃音の評価に関する検討を行います。
3. 歴史と音環境に関する研究 - 歴史をさかのぼり、各時代の暮らしの音環境を考察する-
平安時代、戦国時代、江戸時代など、どんな音環境で生活していたのでしょうか? 各時代の暮らしの音環境を考察し、今後のあるべき音環境を考えます。
4.防災無線の歴史と災害時の情報伝達に関する研究
災害時に、住民にどのような情報伝達方法が良いのでしょうか? 確実に必要な情報を届け、安全に避難できる手法を防災行政無線を含めて検討します。
5. 日常生活における衝撃力のデータベース作成と標準衝撃源に関する研究
固体音の予測方法を考える中で、その音源の衝撃力を把握することが重要です。日常生活で発生する衝撃力の測定方法を検討し、衝撃力データベースを作成します。
6.音環境に係わる民事裁判の現状と分析
音環境に関するトラブルや紛争が増加しています。音環境に関するトラブルの未然防止を目的に、裁判事例を参照しながら、音環境に対する分析を行います。
7.建物の遮音性能に対する測定・評価方法の新たな試み
建物の遮音性能に対して、音の特性と人間の感覚面から検討します。具体的に現在用いられている遮音性能曲線の妥当性を検討します。

 
【環境振動のテーマ】
8. 環境振動評価に関する研究
人の動作や電車などによって家が揺れる現象を環境振動と区分しています。環境振動の評価方法を作成するために、人の振動感覚に対応する物理的な尺度を提案し、規準作成を目的としています。
9. 高齢者の振動感覚と聴覚系・振動感覚系の連続性に関する研究
高齢者に対する振動感覚の知見は多くありません。高齢者の振動感覚に対する閾値や大きさ感を明らかにします。また、周波数上での聴覚系と振動感覚系の人の感覚の連続性を検討します。
10.戸建て住宅の実用的環境振動予測法に関する研究
交通振動による環境振動の問題が戸建て住宅を中心に起こりやすくなっています。戸建て住宅の設計に寄与する、実用的な予測法を提案することを目的としています。

 
【複合環境のテーマ】
11. 高架下や複合ビル内の保育所の建築環境工学に関する研究
高架下や複合ビル内の保育所では、音環境や環境振動の問題が生じやすくなっています。子供にとって長い時間を過ごす保育所の音・振動の快適性を確保するための改善策を研究します。
12.床材の性能表示に関する研究
床材にも性能表示が必要ではないでしょうか? 床材の利用者からみた床材の要求性能項目を抽出し、床材の総合性能評価システムを提案することを目的としています。
13. 高層建築物の高さが居住者の生理・心理に及ぼす影響
高さによる気圧の変化から、居住者に与えている影響を心理的判断のみだけでなく、生理学的な視点からも調査し、高層建築物の居住性に関する検討を行います。

 
●指導方法
1 グループ2 名程度で卒業研究に取り組みます。教員が随時、グループ毎に指導を行います。8 月、12 月には、卒研中間発表会を開催し、質疑応答の形式で行います。2月に卒研発表会を実施します。

 
●年間スケジュール
4 ~ 5 月 :卒業研究のテーマ相談と関連研究の学習
6 ~ 12 月 :研究内容の実施、中間発表会
1 ~ 2 月 :卒業研究発表会、卒業論文作成


 

音環境、環境振動、床衝撃音、床振動、床仕上げ構造、床弾性、歩行時の快適性・安全性、交通振動、保育施設の音振動環境、振動感覚・評価、加振力、床仕上げ材

冨田 隆太 [教授] / Ryuta Tomita


博士(工学)/一級建築士
 
1975年、千葉県市川市生まれ。私立市川高等学校卒業。1999年、日本大学理工学部建築学科卒業。2001年、日本大学大学院理工学研究科博士前期課程建築学専攻修了。2001年~日本大学理工学部建築学科。2008年、日本大学理工学部学術賞受賞。


 

音環境、振動環境、集合住宅、遮音性能、床衝撃音、木造建築

阪本 一生 [助手] / Kazuki Sakamoto


1988年生まれ。Walled Lake Western High School (アメリカ、ミシガン州)卒業。2010年、日本大学理工学部建築学科卒業。2012年、日本大学大学院理工学研究科博士前期課程建築学専攻修了。2012年~2016年、株式会社奥村組西日本支社、シンガポール支社 勤務。2016年~日本大学理工学部建築学科。


 

音環境、振動環境、集合住宅、コンサートホール、学校、遮音性能、固体音、建築環境工学、電磁波、振動感覚、床衝撃音、品確法、性能表示制度、歩行特性、歩行感覚、SI住宅

井上勝夫[特任教授] / Katsuo Inoue


工学博士/一級建築士
 
1950年、埼玉県生まれ。埼玉県立松山高等学校卒業。1973年、日本大学理工学部建築学科卒業。1976年、日本大学大学院理工学研究科建築学専攻修士課程修了。1976年、日本大学助手。1999年、日本大学教授。1989年、日本建築学会・奨励賞(論文)受賞。2000年、日本建築学会・学会賞(論文)受賞。

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