SELECTION
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千葉悠哉
Sence of distance
Super Jury

分離されたもの同士のほどよい距離感や、開放的な自然との関係を考えました。敷地は近隣の岡倉天心記念公園などの風情がある反面、静かで寂しげな雰囲気も感じました。
そこで私は、街とのコミュニケーションを増やし、自然を取り入れ、下部が開放的な高倉式倉庫のような建築を提案します。

分棟形式で、隙間から街や他の部屋が見えます。それぞれの建物のレベルを上げて、その下には植物を植えています。
地上は、交流スペースとしてのデッキテラスがあり、子どもたちが遊んだり、自然と関わりながらコミュニケーションできる空間になっています。2階は中央にダイニングキッチンがあり、東側に独立した和室があります。3階はリビングと寝室で、上階へ行くにつれてよりプライベートな空間になっています。

配置

断面

講評
木内俊克

高床や外部階段によって連結されているなど、説明以上のことが多々起こっていますよね。コミュニケーションを生む共用部が大事なら、敷地に対してボリュームの数が多すぎるので、大きなボリュームを真ん中につくる方が良かったかもしれません。逆に、実は谷中のような密集したスケール感を狙いたかったのなら、各ボリュームが整然とグリッドに乗っているのをひとつずつ丁寧にずらすなどしても良かったのかもしれません。どちらの方向性もあり得ると思います。

高橋堅

道行く人たちにとっては良いと思いますが、家の中から考えると、木が見えないとか、外を通ってお風呂に行くとか、不便さがあります。木を中心に置いて、それぞれは離れているけれど、木を介して家族はつながるといったストーリーもあり得たように思います。

勝矢武之

全体的な考え方は理解できますが、離散的なボリューム配置とするならば、ボリュームの間が単に通路以上のものとして、美しい、楽しい、緑が垣間見える、などの体験があれば良かったと思います。各ボリュームと隙間のネガとポジを何度も見直しながらスタディをする必要があると思います。