SELECTION
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審査員賞(佐藤光彦)
谷渕真斗
杜の単管 ~変化して、馴染み、居場所を作る子ども食堂~
Super Jury

主人公は今から11年前に計画敷地となる羽根木公園で遊んでいたという設定。2023年、主人公は新卒で働いていた会社を辞め、羽根木公園のプレーパークの運営に携わることになる。子供食堂の問題点を「運営費の確保」「建物へ入ることへの抵抗感」「地域住民と親子のコミュニケーション不足」として、改善案を提案。成長途中で変化し続ける子供たちと共通する要素を感じ、外観に“単管パイプ”を外観に用いた。

1. この作品が生まれたきっかけは?

計画敷地は、住宅街と運動場の間という、静と動の2つの異なる場に位置しているところでした。この2つを繋ぐパイプのような建築を目指しました。

2. 建築学科を志望した理由は?

元々幼少期から工作が好きで建築関係のテレビ番組をよく見ていました。しかし、中学高校は航空機関係に興味があり、大学は一時期は機械工学を専攻していました。しかし、自身が想像していた機械工学とは乖離している現状のに、本当にやりたい事を自問自答した結果、建築という分野に戻り真剣に設計をやりたいと思い、日本大学理工学部建築学科に編入しました。

3. 今後の抱負は?

建築新人戦などのコンペ16選に入選することが近い目標です。公共建築設計に将来は携わりたいです。

講評

単管パイプと建物自体の関係性が見えづらいのが気になりました。拠り所となるボックスが不思議な魅力を放っていると思いました。

岩瀬

エキセントリックな見た目とは裏腹に、きちんと運営費をカフェで確保しようとしていたり、入りやすいような通路を確保していたりする点は評価できます。可変性という意味で子供と単管パイプは共通するのかもしれないけど、子供達が単管パイプを使って増築やものづくりをするイメージが湧かないので、その点までフォローできる建築的側面が見えると良かったです。

佐藤

単管パイプでできることをもう少し具体的に考えられると良いです。仕上げなどはできているようなので、もう少し計画をつめてみましょう。