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石丸沙和
谷中を共有する
Super Jury
今回のテーマにおいて、住宅と店舗の2つを融合させる利点を生み出すことが重要だと考えた。住宅と店舗を上下に位置させると関わりが持ちにくいので左右に位置させ、各階でお互いを共有することで同じ建築物内に設計する意味が生まれるようにした。住宅のボックスを交互に積み上げ、できた隙間を店舗にすることで視覚的にも交差し、2つは不思議な関係値となっていく。
1. この作品が生まれたきっかけは?
「なぜ住宅と店舗を同じ建築物内につくるのか」がこのテーマで1番重要だと考え、一緒にあることの利点を生み出そうとした。
2. 建築学科を志望した理由は?
小さい頃からリフォーム番組やオープンハウスを見るのが好きで、建物のデザインや、インテリアデザインに興味があったから。
3. 今後の抱負は?
たくさん建築を見て、たくさん建築について話して、もっと建築を好きになる。
建築設計Ⅰ 谷中の住宅
外皮とその内側の壁の距離感が均一なので窮屈に見えていて、どちらかというとダブルスキンのような状態になってしまっています。最初のダイアグラムを大切にしてもっとゆるく自由に囲えば、境界が曖昧になり、元々やりたかった空間性が実現できたと思います。
境界が1番外側だとしたら外皮が2番目でさらにその内側があって、と皮膜のレイヤーがすごく良くできていて面白いです。もう少しガラスの使い方を減らして、風が通ったり、カーテンだけのところを作ってみたり、視線が抜けるところを作ってみても良いと思いました。図面に外の部分もちゃんと描いたほうがグラデーションの感じがもっと出ますね。今回は課題もあるけど、外側が住宅で内側にお店を置くみたいな再編をしてみるとさらに面白いかもしれません。
断面から建築を考えているところが特徴ですよね。屋根の作り方が気になりました。もう少し明るいところ、暗いところがあってもいいですしね。外構が緑で覆われていてアプローチが少しわかりづらいので、隠しながら見せるという入り口を検討してみてほしいです。