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村上俊介
wind/wall
卒業設計
長寿命化を目的とした住宅つまり数年後にリノベーションされることを前提とした住宅を設計する。リノベーションをする際、問題となる構造耐力の低下と間取り変更の不自由を「斜めの壁」の挿入によって解決を図る。木質構造倒壊解析ソフトwallstatを用い、構造解析を行い、実験的に躯体をスタディする。そしてその躯体を用い、新築住宅から二段階のリノベーションを通した計3つの期間の提案を行う。
1. この作品が生まれたきっかけは?
住宅を設計したい!という気持ちが初めからありました。さらに元々興味があった建築構造についてを絡めて設計しています。計画系の研究室に進みながら、構造をやりたいというのはかなり勇気が要りましたが、二瓶先生が「じゃあやろう」と、すぐに応援とサポートをしてくれたので、この作品を作り上げることができました。
2. 建築学科を志望した理由は?
中学生の時、テレビ番組でおしゃれな住宅の特集を見て、自分もこんな家に住みたい!なんなら自分で設計して、そこに住みたい!と思い、そこから建築士を目指して入学しました。
3. 今後の抱負は?
自身の原点である「自分で家を設計して、そこに住む」という夢を叶えるために、注文住宅を設計する職場で仕事しつつ、もっと勉強していきます。
卒業設計/2024年度
木造3階建で耐震等級は1〜3だとどの段階をクリアしているか。
▶︎阪神淡路大震災のデータを用いて、軸組と壁だけで2等級をクリアしているので、筋交いを少し工夫すれば3等級がクリアできると考えている。
一軒家に1家族のみが住む住戸なら、差し込まれた壁の中央に開口部があって行き来ができるともっと可能性が広がると思う。
リノベーションが前提とのことですが、床の高さを変える時に梁をどのように配置するのか気になった。
▶︎床の両サイドに梁を通す。中央に通すことは考えておらず、床も構造耐力を負担するようにすると床の自由度が下がるので、両サイドだけ負担させるようにしている。
壁の素材は何を使っているのか。
▶︎構造用合板です。
斜めの壁にいたるまでのスタディ過程が他にもあれば知りたい。
▶︎構造解析はwallstatというソフトを用いた。個別の壁に関しては検討できていない。
合理性以外に村上くんの恣意性はあったりするか。
▶︎最初は斜め壁がある空間の面白さに魅力を感じてスタートしているので、合理性だけではない。