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埜中香奈
文化をまわす
Super Jury
今回の作品は、南青山の文化が生まれていた場所を継承できるようになっています。論を手がかりに、文化とは「まわること」だと考えました。文化をまわすとはどういうことなのかを事例から考えていき、自分の中で文化をまわすということを理解しました。「文化がまわるような仕掛け」として、「外階段」「壁がまわる」という手法を取り入れています。この手法によって、南青山ならではの「豊かなオープンスペース」を作っています。
1. この作品が生まれたきっかけは?
設計手法の引き出しを増やしていきたいと思っているため、3年後期の課題として外階段で設計をしようと決めました。 ビジュアルは、奥多摩にある氷川工場のように、増築を重ねた外観を参照しました 。敷地調査で南青山の文化に魅了され、文化がまわせていけるような建築を作りたいとエスキスをしている時に、でたアイデアとして一番納得できたのが「壁をまわす」だったからです。
2. これまでやっておいたほうが良かったと思うこと、もしくはやっていて良かったと思ったことは?
小学生の頃に見ていた「ビフォーアフター」の匠に憧れたからです。高校生の時に見直して、松永務さんの現地にある材料を使っている回が特に好きです。
3. 今後の抱負は?
自分の中に設計の引き出しを増やしていくことです。
建築設計Ⅲ 豊かなオープンスペースをもつ複合施設
スラブのレベルが均一になっているところがもったいないというのが第一印象です。全て似たようなボックス型のスケールで、平面でしかその関係が動いていないので、たとえば2層分の大きさの壁が動くなど、断面での検討もしたら3次元の関係性がつくられてもっと良くなるのではと思います。
住宅は環境と応答するので、こんなに開かなくてもいいかなとおもいました。日常の生活をイメージしながら少しづつ詰めていくと、形の迫力を求めるよりもここで生きる迫力が出る気がします。
1階の壁が回転することで、内部空間が伸縮したり、、外部に対して色々な人が混じる場所を作るのは理解できるのですが、2階以上の外壁がどのような役割を果たしているのかわかりませんでした。
どうにでもできるというのがずるいです。やはり3パターンくらい使われ方や見え方を提示して、シーンを説明できるようにしておくのがいいと思います。