SELECTION
  • 1 / 2
  • 2 / 2

大野楓
楽器での暮らし
Super Jury

表参道の賑やかな空気と青山霊園の静かな空気が共存する南青山には瞑想的な雰囲気が漂う。この南青山には、社会や日々の生活で感じる圧迫感や緊張感から解放された落ち着きのある居場所が必要である。そこで、建築全体がうねりながら音楽が広がることでオープンスペースと住宅が繋がり、誰もが思いのままの自由な時間を過ごすことのできる「楽器の中での暮らし」を提案する。

1. この作品が生まれたきっかけは?

集合住宅とオープンスペースの動線を分けながらも、空間としては一つの建築にしたいなぁと思い、音楽とうねるスラブが巡るような建築を考え始めました。

2. これまでやっておいたほうが良かったと思うこと、もしくはやっていて良かったと思ったことは?

調査で感じたことやスタディの過程など、作品と向き合ってきた痕跡を残しておくべきだったなぁとこの作品を通して感じました。作りたい建築がぼやけたときに助けてくれそうな気がします。

3. 今後の抱負は?

多くの作品に触れ、勉強し、自分だから作れる作品を残せるようになりたいです。

講評
柿木

共用部と住戸がはっきり分かれているので、高低差を活用して有機的な繋がりがもっと検討できたのではないでしょうか。

御手洗

上のほうの住宅の内部に観賞用のスペースがあるなど、もっと住人が音楽ホールに関わるような設計の工夫が見たかったです。

種田

高いところから低いところに文化が流れるという当初の説明と、実際にできあがったものの矛盾が、コンセプトをわかりづらくしてしまうと思いました。建物全体を楽器として見立てているとしたらスラブの大きさなど、さらに検討ができそうです。

建築設計Ⅲ 豊かなオープンスペースをもつ複合施設