SELECTION
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梅原百合香
木に囲まれて
Super Jury

既存の遊具をなくし建物化するのは名残惜しいので、建物を羽根木公園の遊具として扱うことを提案した。既存のモノを全て残し、建物をもともとあった遊具のようにすることで、立ち寄りやすく過ごしやすい空間になると考えた。また、建物を木に寄り添わせることにより、子供が普段できない自然の学びを経験することができるようにした。遊具であり、学びの場であり、食事の場である子ども食堂を提案した。

1. この作品が生まれたきっかけは?

公園に子ども食堂を建てるとなったとき、自然や遊具を壊してまで建物化することはなにか勿体ないと思った。そこで建物を羽根木公園の遊具として扱うことを考え、この作品が生まれた。

2. これまでやっておいたほうが良かったと思うこと、もしくはやっていて良かったと思ったことは?

たくさんの建築物を巡ること。たくさんの建築物を巡ることによって、これから自分で考える案の参考になったり、モチベーションになるから。 

3. 今後の抱負は?

これからも作品と真摯に向き合い、自分の作品を更新していきたい。素晴らしい作品を作りたい。

講評
柿木

細かい部分まで思考が巡らされていていいと思います。床下の在り方が少し気になります。もっとスケールの違いをつくってあげたら遊具的に捉えられたと思います。

御手洗

形状の作り方として、スケールが違う建物の間が子供の安心できる場所になっている気がして良いと思います。小道の作り方はもうすこし自転車に乗っている人とかも取り込めるような作りにすると良いかな。木造で作るより鉄骨のほうが軽やかになりそうですよね。あとはこの場所を訪れた子供が大人になったときに樹木は成長していると思うので、その時間軸みたいなものも表現できると面白いと思いました。

種田

スラブを作るというイメージが強いと感じました。立面として横向きへの意識はどう向いているのか、手すりのデザインをもう少し考えると良いと思いました。木をキーワードに建築を作るのであれば、佐藤さとる氏の『おおきなきがほしい』(偕成社 1971年発行)の本をぜひ読んでみてください。

建築設計Ⅰ 子ども食堂 -まちの居場所