SELECTION
  • 1 / 2
  • 2 / 2

福山彩乃
境目がつなぐ
Super Jury

本をテーマにした商業施設と住居の複合施設。商業部分と住居部分は明確に動線を分離した。ここに住むであろう住人の人とのつながり方や暮らし方もイメージし、付かず離れずの距離感で住人同士が交流できる溜まり場的な場所も設けた。

1. この作品が生まれたきっかけは?

敷地調査をした際に、南青山の店舗街から住宅街に移り変わる境目が計画敷地であるところに目をつけ、どうやったら滑らかに変化していくのかを考えました。そして大通り側から見たときに圧迫感を与えないように大きくボリュームを削り、今までも意識していた曲線を使わない建築を作ろうと考えた結果この作品が生まれました。

2.普段何をしているときが楽しい?

現在スキー部で部長をしており、部活動をしている時と部活のメンバーと遊びに行ったりしている時がいちばん楽しい時間です!

3. 今後の抱負は?

これまであまり実在している建築作品に触れて来なかったため好きな建築家などがおらず自分が作る作品がワンパターンになっていたので、もっとたくさんの建築に触れることで引き出しを増やし、もっと面白いと自分で思える作品を生み出したいです。

講評
伊藤暁

他の学生が積極的に商業と住居エリアが混在した提案をしてくる中で、ここまで明確にエリア分けをした理由が気になりました。

岩瀬諒子

きちんと図面を描いて、考えきっている様子が伺えました。ここに住むことの価値を説明してくれたときに、簡単に人と人が繋がればいいというものじゃないと考えている点が好ましいなと思いました。また、本を読むという行為から生まれた空間的価値が見えづらかったので、本があるからこそできたデザインや空間としての工夫が見えるとさらに説得力があったと思います。

藤貴彰

住宅部分で4階にだけ廊下を集中させたのが面白いなと思いました。各階で生まれる住民同士の交流について気になりますね。デベロッパーに頼んだときに出てくる提案も同様に住居と商業は分けて考えると思うので、現実的な提案だなと思いました。