SELECTION
  • 1 / 4
  • 2 / 4
  • 3 / 4
  • 4 / 4

中根圭太
スパイラル
Super Jury

青木淳さんの「原っぱと遊園地」をヒントに設計。商業から住居へのアプローチをスロープで繋ぎ、それぞれのレベルを移動しながら中央の豊かなオープンスペースを楽しむことができる。スロープの幅を調整し、通路としてだけでなく、さまざまな用途で使えるようにした。商いの様子を眺めながら緩やかに住居空間へ移行できる。

1. この作品が生まれたきっかけは?

商業と住宅の複合施設課題において、公共性と私的性の折り合いにとても悩みました。商と住の関係を全て断ち切ってしまうのは、同じ建物であるのに、もったいないと感じ、明確な境界を作らずに自由で豊かな場を模索しました。そんな中で、青木淳さんの「原っぱと遊園地」から空間の機能と自由さの関係などを学び、スロープを用いて緩やかに建物全体を繋ぐ形態を思いつきました。

2.普段何をしているときが楽しい?

私は絵を描くことがどうやら好きみたいで、建築に関係しない物も色々描きます。特に心象風景というか想像を描き出すのが楽しくて、ノートの端に落書きするような要領で絵を描きます。絵を描くスキルは高くないんですけど、自分の考えていることを実際に形に起こす行為は建築と同様に楽しいです。

3. 今後の抱負は?

建築家になりたいです。ただ建築家といっても、多種多様と言いますか、自分の目指すべき像がまだはっきりとしていないので、まずはいろんな人と触れ合って、自分に合ったスタイルを探さないといけないと思っています。建築家になったあとの目標は自分の理想の家を建てることです。

講評
伊藤暁

スパイラルのスロープという概念と実際の空間体験の豊かさを接続させるための設計についてもう少し見えるとより説得力のある計画になるのではないかと思いました。いろいろな可能性を孕んだ提案だと思うのでもっとそこを探求してもらえると良いと思います。

佐藤光彦

上階や下階のつながりも大切だけど、その場所ごとの良さみたいなものを説明できると良いでしょう。全てがスロープで繋がっていることがいいみたいに見えるけど繋がっていない場所があってもいいわけで、その場所にも可能性はあります。