SELECTION
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審査員賞(藤貴彰)
大野楓
葉根木の木漏れ日
Super Jury

木に囲まれた自然豊かな公園に、木の影が落ち、光が入り、子供がすごく楽しそうに遊んでいるのが敷地の第一印象。コンセプトは3つ。公園側からも住宅側からも自由に入れる場所。様々な年代が様々な用途で使用できる場所。木々や木漏れ日などを公園で感じた良さを残した場所。屋根の大きさは模型を手を動かしながら決めていった。パーゴラが建物と分離してしまったが、子供達が帰宅する夕方に使う施設のため、光の入り方などはかなり検討した。

1. この作品が生まれたきっかけは?

羽根木公園は、木々に囲まれた自然豊かな場所であり、様々な年代が集う公園です。 この課題が出た週末に、実際に敷地に足を運び敷地調査を行いました。その際、木々に囲まれた公園で木漏れ日に包まれながら遊んでいる子どもたちがとても印象的で、この感覚や光景を無くしたくないと感じました。そこで「木漏れ日」をメインコンセプトにし、羽根木公園の魅力を残した子ども食堂を目指して設計を進めていきました。

2. 建築学科を志望した理由は?

高校3年生に上がった頃に、建築家である安藤忠雄さんが特集された雑誌をたまたま手に取り読んだことが、建築に興味を持ったきっかけです。それまで興味のなかった建築に対して面白さや魅力を感じるようになり、自分自身で建物を設計したいと思い、建築学科に進むことを決めました。

3.今後の抱負は?

自分らしさを見つけて、自分にしか作れない物を生み出せるようになりたいです。

講評
伊藤

木漏れ日的な光環境を実現しようと考えたときに、文節された屋根1枚ごとの単位をどのように決めたのか気になりました。屋根をかける架構について提案があり、すごくいいと思ったのですが、「木漏れ日を実現したいんだ」というコンセプトに対して、屋根のスケール感はもう少し大切に検討したほうが良いと思いました。

岩瀬

模型を作りながら空間をデベロップしているのがすごく伝わるので、良い設計プロセスを踏めたという印象を持ちました。木漏れ日というメッセージの伝え方として、もう少し木漏れ日の解釈を自分の中で深められると色々な道が見えてくると思います。木漏れ日の中にも密度や高さ、その下で行われている行為はさまざまです。

施設とその前にあるパーゴラの関係性は、さらによくなる可能性を感じました。敷地の方位的にパーゴラのある場所が西にあたるので、夕方の西日が強い時間帯に建物に対して影を作ってくれて、すごく気持ちのいい空間になりそうです。構法的にも魅力を感じました。