SELECTION
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優秀賞
杉山舞
波紋を描く
Super Jury

商業エリアと住居エリアの境目にある敷地。その2つの機能を混在させることで街全体をつなぐ役割を持たせたい。各所に設けられたオープンスペースは、視線の抜けを生み、通風・採光も叶えるす。道行く人から建物全体が一つの街のように見えるようにデザインした。

1. この作品が生まれたきっかけは?

商業施設と集合住宅の複合施設を設計することになったとき、今までの複合施設とは違うものをつくりたいと考えたのがきっかけで生まれました。よくある複合施設は商業施設が下階、集合住宅が上階にありますが、そうではなく、商業と住宅を混ぜた街に開かれた複合施設を目指し設計しました。

2.これまでやっておいたほうが良かったと思うこと、もしくはやっていて良かったと思ったことは?

大学入学と同時に一人暮らしを始めたのですが、一人暮らしをして良かったと思います。身の回りのことを全部自分でやらないといけないのは大変ですが、自分のペースで生活や課題ができるのが良かったと思っています。また、一人暮らしをしたことで自分自身たくさんのことが成長できたと思います。

3. 今後の抱負は?

もっと建築について勉強して、より自分が自信を持って良いと思える作品をつくりたいです。

講評
伊藤暁

同潤会アパートメントの取り壊し前の状況のようにポツポツと商いをする部屋があるような、賑やかな雰囲気をイメージしているのですが、それを実現するためには仕掛けが必要だと思いました。物販をする店舗が入居した場合に備えて搬入するためのエレベーターを設けたりとかね。

岩瀬諒子

2階以上の住居は、店舗としても使えるというプランニングのため、住んでいる人は、店舗ができたりできなかったりという環境で暮らしていることになりますよね。その点において、設計で工夫した部分をもう少し具体的に示してほしいと思いました。

藤貴彰

隣の住居との視線の入り方や共用部から外庭を介してアクセスするという豊かな共用空間に対して、各住戸がやや一般的になってしまっているのかなという点が気になりました。街を歩いているような感覚で暮らせるんだろうなという点が面白いなと思いますが、好みじゃない店舗が横にできたりとか、そういう可能性も出てくるということをもう1段階深く踏み込めるとより説得力が出たと思います。