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石坂剛志
Composition -抽象画と建築の統合-
Super Jury
南青山は華やかに並んだ店舗と閑静な住宅街の対立性、そしてアトリエや美術館などのアートが点在する様々な要素が混在している街であった。賑わいと住宅の閑静の対立性にどう向き合うべきか悩んでいたとき、丹下健三と岡本太郎の対談動画にて「ぶつかり合う事が本当の意味での調和」という言葉を耳にした。この言葉を手掛かりに、賑わいと閑静がせめぎ合うことで生まれる調和を目指した。形を決めたのは、南青山にて得た心証をカンディンスキーの描き方にならって自ら描いた抽象画から。抽象画を描く。図面を描く。この操作の繰り返し。
1. この作品が生まれたきっかけは?
建築を立ち上げるにあたって欠かすことのできない敷地や周辺のサーベイですが、目に見えている情報が全てではないと感じました。その街を歩いて変化する感情の変化。この見に見えない情報を大切にしようと考えました。そして感情を表現する為に行き着いたのがカンディンスキーの点線面の描き方に習って自ら抽象画を描くという手法です。
2. これまでやっておいたほうが良かったと思うこと、もしくはやっていて良かったと思ったことは?
仲間とクリティークをしあう事。お互いの作品や雑誌、書籍についてもそうですが、概念的なもの、それは建築に全く関係ないたわいもないことであっても良くて、自分の考えを言葉にすることはとても大切だと感じました。建築が1/1(実寸大)で立ち上がることがほぼ無い、あるいは難しく、模型やプレゼンボードで表現をしなくてはいけない建築家にとって言葉はとても大切なものであって、もちろん言葉が先行し過ぎるのもよくないと思いますが、考えを言語化する習慣はとても大事なプロセスだと感じています。そしてクリティークが日常的に起こる仲間に出会えたことは自分にとって大きな財産です。
3.今後の抱負は?
様々な分野に触れながら建築を探究していきたいです。
建築設計Ⅲ 豊かなオープンスペースをもつ複合施設
二次元の絵画を立体化する時にフレームやグリッドに頼らないほうが良いと思う。単純に高さを与えてボリュームを立ち上げて、その重なり合いによって構造も成立させるほうがストレートだし面白いと思います。
建築を作る楽しさとモチベーションが見えてテンションがあがりました。モチーフからコラージュしたり、自分自身がドラフトマンになって描いていくのはとても良いなと思います。ただ、開口部がリベスキンドじゃなくても良いかなと。住居や都市に在ることみたいな点から道が見えてきたほうが良かったかな。平面から立体にしたプロセスが分からなかった点が残念。開口部はもう少し生活が見える住宅らしいほうが面白いと思います。
ドローイングにないグリッドが中途半端に扱われているのが気になりました。対立にこだわると単純化するのではという恐れを感じたので、色々なバリエーションを確認する感覚を大事にしてほしいと思いました。