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小林海斗
Stay,
Super Jury
この作品は青山という都市を反転しある意味で内包した、住商一体な集合住宅です。対象敷地である南青山は、建物利用分類で確認すると純然たる商業のみでは成立せず、住宅地との隣接あるいは混在によって成立しています。それは南青山という土地が町屋や住宅地であった歴史に起因しますが、戦後の道路拡張や区画整備によってそれらの特性は抑制されました。本建築では、イエ、ミセ、ミチといった関係性を再構築し、都市における身体的な体験を取り戻す提案です。
1. この作品が生まれたきっかけは?
南青山という消費行動と生活の営みが隣接した都市において、従来の集合住宅と商業施設からなる複合施設の構成を疑うことでした。
2. これまでやっておいたほうが良かったと思うこと、もしくはやっていて良かったと思ったことは?
祖父が住宅の設計をしており、父は板金の職人として建設業に従事しています。建物を建てる側の人間が非常に近くにいる環境で、幼いながらに興味を覚えたことが大きなきっかけです。
3.今後の抱負は?
評価と同時に不足する部分も浮き彫りになったため、今後も慢心せずに努力します。
建築設計Ⅲ 豊かなオープンスペースをもつ複合施設
ある種の共同体が作る公共性でもあるので、設計者としてだけではなく、使う側としても想像してほしいかな。ボイドの在り方を考えたときに、初めてこれぐらいの大きさの公共性にリアリティが出てくると思います。もしこの中庭型で進めるのであれば、構造について考えたいね。本当に柱はあの太さでいいのか。僕だったら、もっと周りのボリュームで構造を持たせて、中庭にはほとんど柱を出さずブリッジだけにしたい。
とても力作だと思いますが、外のボイド部分の設計まで考えられるとさらに良さそう。例えば都市のつるっとした素材なのか、あるいはざらついている質感なのか、そういう身体的感覚が持てるようなものが少しデザインされていると、具体的な生活の風景がイメージできます。それが都市にある街灯のような要素なのか、もう少し長いテーブルのような家具的なものなのか分かりませんが、外部空間が変わってきそうです。
ものづくりや書き手の方が住むイメージと伺いましたが、全部食べ物屋さんのほうが良いと思いました。ひとつは、外部の人も上まで誘導したいなら、食以外のブランド力が相当強くないとそこまで人は引きこめないはずという点と、もうひとつは、この外空間をもっと使いこなすような場所にするためには、席を作って外で過ごすニーズが必要になってくると思ったからです。力作なので中庭がうまくいきそうな工夫が見たいです。