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小池創
コンマスの家
Super Jury
効率や経済性を重視する現代社会に対し、谷中は多層的な時間を受け継ぐ地域である。そこに設けた用途を定めない「コンマスホール」は、暮らしと創造の境界をにじませ、街と家族の間に柔らかな緩衝の場をつくる。音や視線、匂いなどの感覚的要素が即興的に交わることで、生活のリズムが穏やかに調律され、日常の中に潜む気配までもが空間の一部として立ち上がるような住宅を目指している。
1. この作品が生まれたきっかけは?
谷中の街が人の感覚に訴える要素の多い場所だったので、それらを心理的距離•感覚的距離を用いて、生活空間へシームレスにつながっていく設計が面白そうと思ったところからスタートしました。
2. これまでやっておいたほうが良かったと思うこと、もしくはやっていて良かったと思ったことは?
長期休みやちょっとした休みの日に友達と建築を見にいくこと、インターンやアルバイトで建築設計事務所に行ってみることです。これを言うと最初から気合を入れて本気で建築に向き合わなきゃいけないように聞こえてしまうかもしれませんが、今年夏に行ったアトリエ事務所のインターンでは、もっと力を抜いて建築以外のことも楽しんでいる建築家の人や先輩たちに出会いました。一緒に作業したりご飯を食べたりする中で、その大切さを知ることができました。
また友達と建築を見にいくと、すぐ横で感想を共有できるので自分が見えてなかった視点に気づくことがあります。遊びや旅行の延長で建築を体験できることも、気軽に新しい建築を知る良いきっかけになりやすいと思います。
3.今後の抱負は?
今までしたことのない体験をいっぱいしていきたいです。海外に行ったり足を踏み入れたことのないジャンルに挑戦したりして、肌で感じるワクワク感や新しい素敵な出会いを大切にしていきたいと思います。
建築設計Ⅰ 谷中の住宅
柄谷行人が「内省と遡行」という言い方をしているんですよね。自分のアイディアを積み重ねていくと同時に引く視点が必要だと思います。本当にこれで良いのかということを考えていくと、もっと成長できるはず。個人的にもう少しシンプルにしても良い部分があると思いました。
谷中らしさがみえなかったのが残念でした。ただ建築自体は素晴らしいと思うのですが、持ち込んだ要素が都市的すぎて、ちょっと谷中に合わないのかなと感じました。模型はとても良いし、表現もできているから、色々バリエーションを盛り込みすぎちゃったかもしれません。ただ力作なのは間違いない。
ペルソナとして設定したご家族のキャラクターがこの空間に影響していると感じました。小池さんはとても器用で、これだけいろいろ盛りだくさんな複雑さを処理できているのがすごいと思います。強いて言えば今っぽくないかな。いつでも成り立つ普遍性というか。墓地への対応も保守的に感じました。私は自分が死んでも楽しいもの見れたら最高とか思えるからね。