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駿優賞
佐藤花羽
瀕死の白鳥
卒業設計
バレエに着目し、バレリーナの身体運動を抽出し、それらを重ね合わせて空間を生成することで、身体によって建築がつくられる設計手法を用いた文化施設を提案する。クラシックバレエを幼少期から続けてきた経験から、バレエダンサーは建築家と同様に空間を構想する存在なのではないかと考えた。そこで本計画では、舞台作品「瀕死の白鳥」に着目し、バレリーナの身体の重心と舞台上での位置関係を読み取ることから設計を展開した。
1. この作品が生まれたきっかけは?
数あるバレエ作品の中でも『瀕死の白鳥』は、私にとって特別な作品です。傷ついた白鳥がもがきながら死へ向かう姿を、身体表現によって美しく描いたこの作品は、静寂の中に儚さと強さを感じさせます。大きな跳躍や回転ではなく、身体の繊細な動きによって白鳥の気品や優雅さを表現する姿には、思わず息を止めて見入ってしまいます。一瞬に宿る緊張感と美しさを建築表現として残したいことより制作をはじめました。
2. 普段何をしているときが楽しい?
家族や友人、私が大切だと思う人とお茶する時間。
3.今後の抱負は?
私が好きだと思うものを信じていこうと思います。
卒業設計/2025年度
理屈っぽいことをしているのにも関わらず、白鳥っぽかったり、バレエを想起させる形態まで到達している造形力が評価すべき点でしょう。
200mの高さがあり、非常にシンボリックだと思うが、縦導線がどうなっているか補足がほしい。
▶︎シルバーの部分が設備コアになっており、100%閉じている部分はありません。エレベーターなども別の場所に設けることが可能です。
バレエを踊っている姿を平面にし、積み上げていくドミノシステムのような部分が評価されているが、壁やガラス、手すりがどこだっていう部分含めて最後まで完成させてほしい。
中央の細いシルバーの軸によって建物をもたせていることが驚異的。造形としては美しいが、人が集まる場が結構できているので、そこをもっと魅せてほしかった。よくバレエをみる機会があるのですが、初めて見た瞬間にもしかしたらバレエかなと思った。つまり、バレエを見たことがある人にもしかしてって思わせる何かがあったはず。
他の学生が設計手法に重きを置いている中で、この作品は手法囚われすぎず、この形がやりたかったのが伝わってきてすごく良いと思う。
抽象化されているというのもありましたが、パラメトリックデザインというものに近いから、彫刻的に作ったのではなく計算して作ったということがよくわかる。バレエを全然見ないけど、物語の始めから終わりまでを全て入れ込む形の建築になっているから、杉本博司さんの蝋燭の一生という作品のようで、好感が持てた。瀕死の白鳥を見たような気持ちになれた。
機能は必要だったのかと思う。サンクトペテルブルグのどこに建てて、どのように見えて、どのようにシンボルになるかということを機能にしても良かったかもしれない。
多分この場所はいろんな欲望のまま、埋まっちゃうと思う。点在したときに建築をみると、今は軽やかだけど多分周りをスラムが囲んで外観は見えなくなっていくと思う。それでいいし、そういう風景があの場所だと起こるだろうなと。