SELECTION
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渡部由梧
Omnibus
Super Jury

青山に人が風景として還元される建築を作った。過度に集中した人間たちと、それらに憧れあるいは畏怖を与えるように建つ建築の関係とその風景に違和感を覚えた。

敷地を分節する巨大な9枚のガラスの壁は人の流れを作り、その微弱な不可視性をもってその流れにメタ的な視点を与える。それによって我々は他人を愛する距離を見つけることができると考えた。設計はそこで起こる「物語」を想像しながら行った。

1. この作品が生まれたきっかけは?

人の生活が壁に表れて、一つの巨大な絵になったらいいなという構想から。

2. これまでやっておいたほうが良かったと思うこと、もしくはやっていて良かったと思ったことは?

先輩に相談すること。ほぼ毎週聞いてもらってました。

3.今後の抱負は?

構造とか材質のデティールを勉強して、建築の面白い部分にもっと触れていきたいです。

講評
畝森

ガラスの壁はレイヤーのようなイメージと言ってますが、物理的な意味でガラスを構造体として使っていますよね。説明でその部分を省いていますが、そこはすごく重要だと思います。柱や梁がでてくるので、せっかくのガラスの透明性が妨げられている。そうなった時に、柱や梁を補強するような別の構造体を考えるのか、ボリュームを浮かせる別の方法を考えるのか、色々な選択肢があるはず。イメージと現実とのせめぎ合いに向かっていかないと、建築の1番難しく、また面白いところが扱えない。それはもったいないと感じました。

工藤

白いボックスとガラスとの関係性が疑問でした。ガラスのような透明なものでさえ、厚みがあるということを真摯に捉えたほうが良い気がします。また、環境に対してのレイヤーが抜け落ちてしまっているので、もう少し全体を俯瞰できるといいかなと思います。

田中

個人的にガラスが透明だとは信じていないんですね。めちゃくちゃ反射するし、ガラスよりも透明だと感じたものがたくさんあります。槇さんの建築とかに行くとよく感じますよね。ガラスが透明だということを信じて疑わない感じが伝わってきて、本当に見せたいものがガラス以外でも検討したのか気になります。ただ、半分コモンで半分プライベートのようなものを入れ込もうとしていることが伝わってきてすごく好きです。

建築設計Ⅲ 豊かなオープンスペースをもつ複合施設