更新日 2017-07-13 | 作成日 2017-07-13

日本大学理工学部建築学科
 Department of Architecture. Nihon University College of Science and Technology. 

日本大学理工学部建築学科 駿河台キャンパス
101-8308 東京都千代田区神田駿河台1-8-14
Tel 03-3259-0724(教室事務室)
E-mail www-admin@arch.cst.nihon-u.ac.jp

 

■テーマ
 
『集いの家』
 
■課題主旨
 
東日本震災以降、地域のコミュニティが大切だと再認識されています。かつては、町内会やご近所などの日常的なつながりや、結婚式や葬式などがそれぞれの家の中で行われ、家族という「集い」の単位からもう一つ上の社会的広がりをもたらし、知らず知らずのうちに個人と社会の関係性が存在していました。また、小津安二郎の映画に見るように、仕事の延長で上司や同僚がわが家に訪れて「集い」の風景を創ることもありました。都会ではご近所コミュニティが崩壊されてきている話をよく耳にしますが、すでに地方でもこのような同じ現象が存在しています。ただ、最近ではかつての昔ながらのコミュニティを押しつけで復活させようとすることでなく、「住み開き」という新しい「集い」のシーンに見られるような、テーマ性のあるコミュニティや趣味によってつながっている「集い」や独居老人たちの互助的な井戸端会議の「集い」など、多様な場が見られるようになりました。もともと自然発生的に生まれた人と人との「集い」が、はたして現代社会やあなたたちの時代にはどのような形で出てくるのか、それぞれの場所を考えて「集いの家」を提案してください。

■提出内容
 
住まいと住まいの周辺についての提案 ・原則として戸建ての住宅または小規模の集合住宅を対象にし、敷地周辺についても考慮すること。
 
・構造、階数などは自由。法規制についても、常識の範囲内でかまわない。
・立地状況、敷地の広さなどは各自が設定すること。
・家族構成、所要室なども各自の提案にしたがって、それぞれ設定すること。
・下記の内容を、A1用紙1枚にまとめること。紙質・表現・仕上げは自由だがパネル化はしないこと。応募者の氏名などを提出図面に記入してはならない。
 
1)設計概要:設計および提案の主旨を600字程度にまとめる。提案内容にふさわしい作品タイトルをつけることが望ましい。
2)配置図兼1階平面図:配置図には周辺との関係、外構計画を表現する。縮尺1/50~1/100。
3)その他の各階平面図:平面図には室名・寸法・家具などを記入する。室名などは、日本語表記のみでよい。縮尺1/50~1/100。
4)断面図:1面以上。縮尺1/50~1/100。
5)立面図:1面以上。縮尺1/50~1/100。
6)全体外観図:模型写真でも可。ただし、模型は受けつけない。
7)その他:各自の提案内容を表現するために必要と思われる説明図、スケッチなどを描いて説明しても良い。
 
■応募資格
 
2015年4月現在、高等学校在籍の生徒、高等専門学校に在籍する3年次生までの生徒とする。応募は個人とする。
 
■応募案の取り扱い
 
・著作権・応募作品は未発表の作品に限る。
・本設計競技の応募作品の著作権は応募者に帰属するが、応募作品の利用に関する権利は主催者が保有する。
・応募作品は原則として返却する。ただし、返却時期は主催者の判断によることとし、また、返送先は、応募時の宛先とする。
・応募にあたる著作権料または使用料については、主催者は負担しない。
 
■応募方法
 
・必要事項を記入した同封の応募用紙を封筒に入れ、提出物と一緒に郵送する。
・締切日 2015年8月31日(月) 当日消印有効
・提出先 〒101-8308 東京都千代田区神田駿河台1-8-14
日本大学理工学部建築学科教室事務室内 日本大学全国高等学校・建築設計競技会事務局 電話 03-3259-0724 FAX 03-3293-8253
 
〈応募用紙のダウンロードはこちら【application.pdf】〉
 
■審査員
 
審査員長
 
今村雅樹(理工学部建築学科)
 
審査員
 
北野幸樹(生産工学部建築工学科)
栗原伸治(生物資源科学部生物環境工学科)
桜井慎一(理工学部海洋建築工学科)
篠崎健一(生産工学部建築工学科)
高安重一(短期大学部建築・生活デザイン学科)
田嶋和樹(理工学部建築学科)
田所辰之助(理工学部建築学科)
速水清孝(工学部建築学科)
森山修治(工学部建築学科)
矢代眞己(短期大学部建築・生活デザイン学科)
八藤後猛(理工学部まちづくり工学科)
山本和清(理工学部海洋建築工学科)
 
■賞
 
最優秀賞 1点:賞状、賞品(図書カード10万円)、副賞15万円
優秀賞 5点:賞状、賞品(図書カード各3万円)、副賞各5万円
佳作 5点程度:賞状、賞品(図書カード各2万円)
奨励賞 10点程度:賞状、賞品(図書カード各1万円)
(賞状、賞品は応募者本人に、副賞は奨励金として応募者が在籍する学校に贈呈する。なお、優秀賞以上6点については、公開発表会参加のため、本人と引率教員の交通費を支給する。)
 
■審査
 
第1次審査は、審査会を開催し、優秀賞6点、佳作5点程度、奨励賞10点程度を選出する。 第2次審査は、公開による発表会を開催する。第1次審査で選出された優秀賞6点の応募者による発表を行い、最優秀賞1点を選出する。 発表を行う優秀賞受賞者には9月14日(月)までに第1次審査結果を通知する予定。
 
■公開発表会(2次審査会)
 
・表彰式・交流会 日時:2015年9月26日(土) 公開発表会は14時00分から
場所:日本大学理工学部駿河台キャンパス 東京都千代田区神田駿河台 1-8-14
 
■発表
 
審査結果は、応募者の在籍する学校に直接通知する。電話などによる問い合わせには一切応じない。 また、入賞作品をホームページに掲載するとともに、作品集を応募者の在籍する学校に郵送する。
https://www.facebook.com/nu.hs.competition
 
 
理工学部建築学科ホームページ
理工学部海洋建築工学科ホームページ
生産工学部建築工学科ホームページ
工学部建築学科ホームページ
短期大学部建築・生活デザイン学科ホームページ
 
■日本大学全国高等学校・建築設計競技委員会
 
委員長
 
中田善久(理工学部建築学科)
 
委員
 
今村雅樹(理工学部建築学科)
浦部智義(工学部建築学科)
加藤千晶(理工学部建築学科)
北野幸樹(生産工学部建築工学科)
栗原伸治(生物資源科学部生物環境工学科)
桜井慎一(理工学部海洋建築工学科)
佐藤慎也(理工学部建築学科)
篠崎健一(生産工学部建築工学科)
高安重一(短期大学部建築・生活デザイン学科)
田嶋和樹(理工学部建築学科)
田所辰之助(理工学部建築学科)
二瓶士門(理工学部建築学科)
速水清孝(工学部建築学科)
宮田敦典(理工学部建築学科)
森山修治(工学部建築学科)
矢代眞己(短期大学部建築・生活デザイン学科)
八藤後猛(理工学部まちづくり工学科)
山本和清(理工学部海洋建築工学科)
 
幹事校
 
理工学部建築学科

■視点
 
「建築は住宅に始まって住宅に終わる」と、よく言われます。 それだけ、住宅には重要でいろんな役割や可能性がある訳で、たんに「家族の器」だけのハコということ ではないのです。 私の生まれ育った家は、九州・長崎の街のど真ん中に位置した、町家のような短冊状の敷地割りされた商 人町でしたが、毎日家族以外の人たちが出入りし、時には知らない人と一緒に居間でご飯を食べてる時が ありました。また、「おくんち」という祭りでは道路側の部分は開放され、「庭見せ」とよばれる祭りの衣 装や道具がショウウィンドウの如く披露されたりしました。 家に人が集まるということは、社会に開いているということで、家族の単位から少し広がった街の人たち と生活している雰囲気が家の中にも広がっているものです。 現代版の、地域独自の、新しい世代の、いろんな「集いの家」を提案してください。

日本大学全国高等学校・建築設計競技審査会 審査員長
今村雅樹

 
■ごあいさつ
 
日本大学では、建築系の学科がある5学部(理工学部、生産工学部、工学部、生物資源科学部、短期大学部)の共通事業と して、毎年、日本大学全国高等学校・建築設計競技を実施して参りました。 本設計競技は、昭和28年に第1回全国工業高等学校設計競技として発足し、今年で第62回を迎えることができました。これ もひとえに、ご参加いただいた高等学校の先生と生徒の皆様によるご努力の賜物であると考えております。心より御礼申し 上げます。 また、本委員会といたしましても、高等学校における建築教育に微力ながらお役に立てますことを誇りに存じております。 本設計競技の第50回までは、工業高等学校の生徒の皆様を対象に実施してまいりましたが、この実績を基盤として、第51回 目からは建築系生徒の育成という役割と同時に、専門分野を越えて広く住環境に関心のある若い世代への参加を促すととも に、加えて、第60回からは高等専門学校に在籍する3年次生にも門戸を開き、建築・住まいを志向するより多くの皆様に参 加を呼びかけております。本年度は、若い方々らしい、みずみずしい感受性と自発的な目標を抱いて、現在の住まいと周辺のまちの環境を改めて見渡し、「集いの家」に住まいの役割を見つけ出す提案を求めます。先生方におかれましては、意欲と関心のある生徒の皆様が、ご参加、ご応募くださいますよう、ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
 

日本大学全国高等学校・建築設計競技委員会 委員長
中田善久