計画をテーマとする研究室建築史・建築論研究室(⽇本・アジア建築系【⼩島ゼミ】)

研究テーマ・キーワード:
  • アジア建築史
  • 日本建築史
  • 文化遺産の保存・修復
  • フィールドワーク
  • 民家・集落
所属教員:
  • 小島 陽子 助教
研究室:
駿河台校舎タワー・スコラ S817A室

アジアの建築を通じて、さまざまな世界像を認識,解釈, そして継承してゆくことを目指す。

研究室の活動内容

当研究室は、日本を含むアジアの建築史の研究を行っています。 アジアにおける文化遺産や歴史的建造物について、先学の蓄積をふまえて、フィールドワークを行い、実測調査や文献調査から得られた図⾯を⽤いながら、その建築の持つ意味の再検証、再構築を行います。 建築の意匠や空間、構造、技法にくわえ、それらが生み出された文化、社会、思想などを紐解くことで、様々な世界像を認識、解釈、そして継承してゆくことを目指しています。

研究室のテーマ

カンボジ王国を中心に展開しているクメール宗教建築とその周辺の建造物についてフィールドワークを行っています。主なテーマを示します。 ・アンコール王朝時代の“王道”ネットワークに関する研究 ・アンコール遺跡の伽藍構成と造営手法に関する研究 ・アンコール遺跡の施工技術に関する研究 ・アンコール遺跡の排水システムに関する研究 ・アンコール遺跡の版築技術に関する研究 ・アンコール・ワット⻄参道修復⼯事 ・カンボジアの⺠家・集落研究

研究・実績の紹介

本研究室では、20年来、カンボジア王国の古都アンコール(現シェムリアップ州)を中心に展開するクメール宗教建築の調査・研究と保存・修復活動を行ってきました。 世界遺産アンコール・ワットの西参道修復工事は、アンコール地域遺跡保護管理機構と上智大学との共同事業として、1996年から2007年、16年から23年の2期にわたって行われました。当研究室の故片桐正夫名誉教授が上智大学の石澤良昭教授から依頼を受け、技術指導として参加したことから、本学の協力は始まりました。 2023年11月、アンコール・ワット西参道修復工事竣工記念式典と渡り初め式が行われました。

最近の研究論文

  1. Yoko Kojima・Kousei Mikami・Hiroyoshi Shiokawa・Yutaka Shigeeda・Hiroki Agatsuma Relationship between Drainage Capacity and Foundation Settlement at Pre Rup temple:Basic study on Khmer architecture drainage systems No.1(翻訳論文)Japan Architectural Review、Volume 5、Issue 1、Jan. 2022
  2. 小島陽子・三上功生・塩川博義・重枝豊・我妻宏紀「プレ・ループにおける排水路の排水能力と基壇の沈下状況との関係性について クメール宗教建築の排水システムに関する基礎的研究 その1」日本建築学会計画系論文集、第760号、2019年6月
  3. 小島陽子・重枝豊「タ・ケオにおける段台基壇の寸法構成と建物の位置関係について クメール宗教建築の伽藍構成と造営手法に関する基礎的研究」日本建築学会計画系論文集、第759号、2019年5月

学外活動実績

  1. アンコール遺跡国際調査団(2001.4.1.〜現在)
  2. 日本建築学会文献抄録委員会第7部会(歴史・意匠)委員(2010.4.1.~2019.3.31.)
  3. 上智大学客員講師(2018.4.1.〜現在)
  4. 浅野工学専門学校史資料アドバイザー(2023.4.1.〜現在)

所属教員

  • 博士(工学)
    所属:建築史・建築論研究室(⽇本・アジア建築系【⼩島ゼミ】)