構造をテーマとする研究室木質構造デザイン研究室
研究テーマ・キーワード:
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木質構造建物の構造計画・構造設計
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木製遊具の安全性と維持管理
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自然素材の循環型利用
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木質構造建物の印象評価
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歴史的木造建物の保存・改修
- 所属教員:
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- 廣石 秀造 准教授
- 研究室:
- 駿河台校舎タワー・スコラ S907室

日本らしい「木と建築」の関係性を探る
研究室の活動内容
当研究室は「木と建築」をテーマとして,木質構造に関する研究を行っています。木材は身近なものとして古くから活用されてきました。木材の材料特性と日本の気候風土を踏まえて,デザインと技術が融合した日本独自の素晴らしい建築が数多く生み出されてきました。また,今日では循環型社会の実現に向けて,森林資源の継続的な利用と,自然との共生も併せて考えていく必要があります。
このような状況において,今後,木材は建築分野でどのように活用していくべきなのでしょうか。木材の特性,伝統的あるいは最新技術,環境配慮,これらを融合させた今日の木質構造の構造デザインはどうあるべきなのでしょうか。研究活動を通じて,今後の「木と建築」の関係について考えていきます。
研究テーマ
- 日本の文化・在来のシステムを見直す
・民家の架構,材料の循環利用の調査・分析と,現代の循環利用方法の構築
・木造文化財・歴史的建築物,木造民家の補修・保存・活用に関する研究 - 現代のシステムの活用
・一般流通材を使った構造システムの開発
・木製遊具の維持管理,安全性の評価,新しい遊具の設計・製作
・木質空間・木質構造の印象評価
・仮設建築物・家具などの設計・製作
研究・実績の紹介
一般に流通している住宅向け規格の木材を活用して,
1) 事務所空間など中規模建物に利用可能なシステム(木造トラス)
2) 地場の工務店でも施工可能な木造耐震(ラーメン)架構
など,汎用性の高い構造システムの技術開発を行い,実際の建物に活用されている
最近の研究論文
- 巻嶋莉沙,廣石秀造:木製遊具の点検・維持管理に関する聞き取りおよび現地調査,日本建築学会大会学術講演会,2023
- 畠野超,廣石秀造,岡田章,宮里直也,鴛海昂:木造フィーレンデールトラスのクリープ特性に関する基礎的研究,日本建築学会大会学術講演会,2023
- 廣石秀造:木造平行弦トラスの架構形状が印象に与える影響,日本建築学会大会学術講演会,2023
- 廣石秀造,岡田章,宮里直也,他3名:集成材に鋼板挿入接合を用いた水平ブレースの 単調引張及び圧縮・引張繰返し載荷試験,日本建築学会技術報告集,第60巻, pp.655-659,(2019)
- 廣石秀造,岡田章,宮里直也,永峰馨:載荷速度が相欠き仕口の剛性・耐力・エネルギ ー吸収性能に及ぼす影響―相欠き仕口を用いた木造面格子壁の動的性状に関する研究, 日本建築学会構造系論文集,第82巻,第737号,pp.1063-1070,(2017)
- 冨澤彩菜,廣石秀造,宮里直也,他3名:相欠き仕口を用いた木造面格子壁の基本的構 造特性に関する研究―相欠き仕口・面格子壁の静的載荷実験によるエネルギー吸収性能, 構造工学論文集,Vol.62B,pp.221-226,(2016)
- 廣石秀造,岡田章,宮里直也,他2名:木造面格子壁の格子間隔が剛性と耐力に及ぼす 影響,日本建築学会構造系論文集,No.694,pp.2183-2190,(2013)
- 廣石秀造,岡田章,宮里直也,他2名:靭性型木造面格子壁を用いた耐震シェルターの 基本的構造特性の把握,日本建築学会構造系論文集,No.689,pp.1273- 1279,(2013)
学外活動実績
- 日本建築学会 テンション構造小委員会 幹事
- 日本建築学会 シェル・空間構造運営委員会 委員
- 日本建築学会 代議員(2021-2023)
所属教員
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廣石 秀造 准教授博士(工学)/一級建築士/構造設計一級建築士/宅地建物取引士
所属:木質構造デザイン研究室