計画をテーマとする研究室地域デザイン研究室（山中・三宅ゼミ）

地域の課題を調査・研究し，まちや建築をデザインする研究室です。建築はさまざまな研究や実践の上に成り立っています。研究室では地域デザインを中心にこれらの成果が最終的に形になってくる部分を研究・実践します。 自治体や企業などの受託研究、学内外の研究助成金などを受けて、地域デザインに関する様々な調査・研究・社会実験・建築設計などを実践しています。

• 災害研究（避難所、仮設住宅、居住地移転計画、災害公営住宅の調査・設計）
• 地方の活性化や地方居住（静岡県下田市など）
• 歴史的建造物の保存と継承を通じた地域デザイン
• 清掃工場の外観デザインや見学施設の計画

設計では、個人や社会、地域の課題に対して明確な問題意識を持ち、綿密なリサーチによって課題やその背景・コンテクストを顕在化させ、具体的な設計やデザインを通じて新たな建築や地域の創造や人々の意識や行動の変化などを生み出していくことを目指します。論文では、都市を構成する要素をデジタル化技術によって統合し、都市の姿を定量的に可視化することで、地域や都市が持つ課題を明らかにすることを目指します。

1. 地域デザイン・まちづくり 景観計画，歴史まちづくり/中心市街地の活性化，商店街の活用計画/農村・漁村の維持・活用計画/自然災害による居住地再生計画(防災集団移転計画等)/地域資源を生かした地域デザイン

2. 建築計画・設計 集合住宅，教育施設，集会所，交通施設，工場，火葬 場等の建築計画・設計/公共施設，公園等の活用計画/歴史的建造物や生産施設等の用途転用・リノベーション

3. 利用者・居住者分析 建築施設の利用者調査/近隣コミュニティの実態調査/集落居住者の行動調査

4. 医療・福祉の都市計画 医療体制／広域医療計画／地域医療／地域包括ケアシステム／医療・介護連携／在宅医療／施設配置とアクセシビリティ

5. 地理空間情報を用いた空間解析 地域居住の快適性・持続可能性／学校・教育施設の統廃合計画／生活に関わる施設の立地評価／交通手段とアクセシビリティ

* 下田プロジェクト（2007年〜）

静岡県下田市旧町内や須崎地区などを対象として、歴史的な街並みの調査や駅周辺の再生計画、図書館の再整備計画、斜面地での高齢者の居住調査などの調査や計画づくりを実施。

令和3年度下田市における歩車共存によるウォーカブルなまちの調査研究業務

令和4年度下田市立図書館整備計画基礎調査業務、令和5年度未来の下田図書館プロジェクト「大横町に図書館がやってくる！！」他

* 雄勝プロジェクト（2012年〜）

東日本大震災の被害にあった宮城県石巻市雄勝地域を中心に被災者生活再建支援などを高台移転計画や公営住宅設計の支援などを行う。併せて、コミュニティ再生の実態把握などを目的に居住者調査などを実施。

日本大学理工学部プロジェクト研究助成金　「東日本大震災復興を契機とした地域の固有性・多様性に応える地域再生と復興住宅等の建築設計に関する研究—宮城県石巻市雄勝町を対象として（2013〜2014）

科研費基盤研究C　離散的集落における居住地移転に関する研究ー石巻市雄勝における高台移転を対象としてー（2016年〜2019年）

科研費基盤研究C　居住地選択過程が環境適応に与える影響－雄勝から転出した防集参加世帯を対象として（2020年〜2023年）、他

*災害研究プロジェクト（2021年〜）

被災地などを調査し、他学部他学科の研究者やシステムメーカー、防災科研や複数の地方自治体と連携して、住民避難の研究や避難時に用いる災害用パーソナルアラート（PAD）などを開発している。

日本大学特別研究　「日本大学災害ソサエティ」の構築と災害用パーソナル・アラートの研究開発（2022〜2023）

https://www.runit.cst.nihon-u.ac.jp/nuds/