【動画公開】建築家 山本理顕さん 2024年プリツカー賞受賞
2024年7月10日(水)
静寂に包まれるCSTホール。
偉大なる先輩 建築家 山本理顕 先生(1968年日本大学理工学部 建築学科卒業)のプリツカー賞受賞記念講義を一言も聞き漏らすまいと、
学生達が全神経を集中させる。
自身の何かが変わる。
胸が熱くなる忘れられない1日。
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建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞した建築家 山本理顕先生への「日本大学名誉学位贈呈・名誉教授称号授与式」が2024年7月10日(水)、東京ガーデンパレスで行われ、大貫進一郎学長が山本先生に名誉工学博士の学位を贈り、名誉教授の称号を授与しました。
山本先生は1968年に日本大学理工学部建築学科を卒業、国内外で数多くの建築作品を手掛け、建築を通じたコミュニティの創出が世界的に高く評価されています。
式典では、アカデミックガウンと帽子という正装で大貫学長の先導で登場した山本先生を、多くの建築系学科卒業生を含む関係者が盛大な拍手でお迎えし、その功績をたたえました。
また、式に先立ち、同日山本先生の母校である日本大学理工学部の駿河台キャンパス CSTホールにて、学生達のために「地域社会圏とは」と題し記念講義を行いました。記念講義は、理工学部駿河台キャンパスを中心に、理工学部船橋キャンパス、生産工学部、工学部、芸術学部をオンラインで結び合計1,300人以上の建築関連学科の学生達が参加。会場は、学生達が先生の一言一言を聞き漏らすまいと静寂に包まれ、偉大なる先輩の講義に胸を熱くさせていました。
<参加学生の感想>
■理工学部建築学科 建築設計研究室古澤ゼミ4年 秋谷洸希
「住む」ことに対して囚われないこと。先生の姿勢は学生時代からの研究の成果と絶えず結びついていました。
今回の受賞は今日の人間の在り方まで通底するものであると、その評価に納得がいくと同時に、その背中の大きさに圧倒された一日でした。
■理工学部建築学科 建築設計研究室佐藤光彦ゼミ4年 宮田太郎
アレントの著書を読み解くことにより現代社会の住居と都市が抱える問題を浮き上がらせ、集落調査から得られた閾論という考え方で展開される建築活動をあらためて目の当たりにした。
社会の状況に対して「建築に何ができるか」と提示し、建築の力を信じ続ける姿勢を忘れないようにしたい。