レポート
高大連携:2025日本大学習志野高校CSTコース|レポート
by SHUNKEN編集部

成果発表の様子

建築学科・高大連携チームでは,SHUNKEN WEBを通じて,建築学科における高大連携活動事例について紹介しています。昨年度に引き続き,2025年度の日本大学習志野高等学校「CSTコース」に在籍する3年生の研究成果発表会について報告します。

CSTコースとは
日本大学理工学部の併設校である日本大学習志野高等学校には,日本大学理工学部への進学を目指す「CSTコース」が設置されています。「CSTMUプログラム」と呼ばれる高大連携教育が実践されており,高校でのカリキュラムを学びながら,実際に大学の講義や研究活動に触れることができます。そして,CSTコースに在籍する3年生は,自身の志望学科の教員に指導を受けながら,12月に実施される研究成果発表会に向けて4月から研究活動をスタートします。

日本大学習志野高校・CSTコースの紹介
https://www.nnhs.cst.nihon-u.ac.jp/edu/course/cst/

建築学科における研究指導体制
 建築学科では,本年度も高大連携チーム(田嶋,二瓶)で研究指導を行いました。4月に建築学科を志望する4名の生徒と顔合わせをした後,6月の研究コンセプト発表会に向けて研究テーマを決めていきます。建築学科では,卒業研究に近い形で文献調査からスタートし,2週間毎に実施する打合せを通じて生徒が個々に興味を持っているテーマを掘り下げていきました。なお,併設校の利点として,大学図書館や大学が契約している電子資料を活用して文献調査を行うことが可能です。今年度は全員が「新建築データ」を閲覧できるように環境を整えました。また,打合せの際には,昨年同様に「教え過ぎないこと」を意識し,生徒の自発的な取り組みを大切にしました。

生徒たちの研究テーマ
 6月の研究コンセプト発表会を終え,12月の研究成果発表会まで随時打合せを行いながら,各自が研究を進めました。本年度の4名の生徒はそれぞれ以下のような研究に取り組みました。

〇 部屋と部屋のつながりがもたらす開放感と解放感について
部屋と部屋のつながりがもたらす物理的・心理的な印象について検討。開放感あるいは解放感の要因を整理するとともに,それらをマインクラフト内で再現し,その妥当性について考察する。

〇 都市部におけるCLTハイブリッド構法の可能性について
都市部の高層建物にも適用可能なCLTハイブリッド構法に着目し,事例調査を通じて各種CLTハイブリッド構法の適用状況を調査。さらにCLTハイブリッド構法の種々の性能を評価するための評価軸を提案する。

〇 複合災害に強い建物について
近年着目されている「複合災害」に着目し,複合災害に強い建築の構造について考察。複合災害を定義し,それらの事例を調査するとともに,建築における複合災害対策について調査し,今後必要となる複合災害対策の課題について考察する。

〇 ガラスの反射と調和について
自身が魅力的だと感じた「ハラカド」について,その魅力の根源について考察。魅力の要因としてガラスの使われ方に着目し,ガラスを多用した建築事例を調査するとともに,ガラスの反射がもたらす効果について考察し,「ハラカド」の魅力を言語化する。

研究成果発表会
 12月13日(土)に研究成果発表会が開催されました。会場にはCSTコースに在籍する生徒たち,保護者,CSTコースに興味を持つ1年生が集まりました。3年生たちはこれまでの取組みを丁寧に整理し,自信をもって研究成果を発表してくれました。昨年度も述べましたが,高校生が1年かけて研究活動に取り組むことは相当なチャレンジです。無事に研究成果発表会を乗り越えた生徒たちの姿には,大きな成長が感じられました。

成果発表の様子2

※ 高大連携チームでは,建築に興味のある生徒の皆さんを応援したいと考えています。例えば,探究学習において「建築」をテーマにしたいけれども,身近に相談できる相手がいない場合など,可能な範囲でお手伝いしたいと思います。ご興味ある先生がおられましたら,建築学科までご相談ください。

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