

2025年8月5日~7日の3日間に、夏期集中授業として「コンストラクションワークショップ」が行われました。「コンストラクションワークショップ」は、建築技術者として必要不可欠な技術・技能および安全管理などの基礎を、実習を通して学習するものであり、2022年に第1回目が実施されて、今年で4回目となりました。

実習(鉄筋・型枠組立て)の状況
受講者は、建築学科3・4年生の計28名で、実習は5~6名ずつの5つのグループに分かれて行いました。1日目は、鉄筋コンクリート工事(主に鉄筋・型枠工事)の概要、構造図の読み方、安全管理・危険予知活動(KYK)などの講義の後に、配筋図の書き方についての説明を受けて配筋図を作成しました。実習として、2日目には配筋図をもとに鉄筋を、3日目には型枠を組み立てて、解体作業までを行いました。
実習では、科目担当者の中田善久 教授、宮田敦典 助教、一瀬賢一 特任教授、渡邉悟士 准教授、安藤理人 非常勤講師((株)小黒組)のほか、鹿島建設(株)、清水建設(株)、大成建設(株)、(株)フジタ、前田建設工業(株)でご活躍されている本学のOB・OGを講師としてお呼びし、さらに東京都職業能力開発協会から6名の鉄筋マイスター、東京型枠工事業協同組合から5名の型枠大工の皆様を派遣いただき、受講生は建築現場のプロフェッショナルから熱心な指導を受けました。

配筋図の作成状況

鉄筋組立ての状況

型枠組立の状況

検査・講評の状況
コンストラクションワークショップに参加した学生達からは、次のような感想が聞かれました。
「教科書や図面だけで見ていた鉄筋や型枠の組立作業を自分の手で体験することで、それぞれの工程がどのようにつながっているのかを実感できました。」
「役割分担や周りを見て何をすべきか考える重要性を学べたことも、大きな収穫だったと思います。」
「今回は教室の中に収まるサイズでの鉄筋でしたが、それでも大変だったので、高層建築の鉄筋、型枠を組み立てることの大変さを実感しました。」
「施工管理や技術職の大変さ、やりがいなどを建築業界で実際に働いている方から教わる機会は中々ないため、ありがたかったです。」
「現場での大変さや、精密さが求められることなど、今回学んだことを踏まえながら寄り添った仕事をしていきたいと感じました。」
本実習での学びを、ぜひ今後に活かしてほしいと思います。
