建築学科では、今年度より1年生全員にAdobeライセンスを貸与しています。
近年、建築設計やデザインの分野では、さまざまなソフトウェアを活用し、図面や画像を用いた表現、高度なプレゼンテーションを行う機会が増えています。
Adobeライセンスによって、IllustratorやPhotoshopをはじめ、建築設計やデザインの表現の幅を広げるソフトウェアを利用できるようになります。
これらのツールを通じて、学生の皆さんに自らの可能性をさらに広げてほしい。そうした願いから、ライセンスの貸与を始めました。
今年度が初めての試みであることから、前期の終盤に、1年生を対象として利用状況などに関するアンケートを実施しました。以下、その結果をご紹介します。
アンケートの概要
アンケートは2026年7月13日から17日にかけて実施し、1年生209名から回答を得ました。
利用状況
利用したソフトウェアは、Illustratorが99.0%、Photoshopが98.6%で、回答者のほぼ全員が両方を利用していました。
主な用途は1年生における必修の授業である「デザイン基礎Ⅰ」での作品制作や授業の準備でしたが、44.0%の学生はそれ以外の授業の課題にも活用していました。
授業で身につけた使い方を、ほかの学習にも生かしている様子がうかがえます。


学習への効果と今後の活用意向
授業や学習に役立ったかという質問には、約98%が「非常に役立った」または「役立った」と回答しました。
また、Adobeソフトを使うことで自分にできることが広がると感じている学生も約98%に上り、今後も「ぜひ活用したい」「活用したい」とする回答は95%を超えました。
多くの学生が、学習面での有用性とともに、新たな表現の可能性を感じていることがわかります。



使い方の習得方法
使い方の習得方法についても、興味深い結果が得られました。
学生たちは授業中の説明に加え、AIへの質問、インターネットでの検索、友人や先輩への相談など、さまざまな方法を組み合わせて学んでいました。
わからないことを自ら調べ、周囲と学び合いながらソフトウェアを使いこなそうとする姿勢がうかがえます。

課題と学生の声
一方で、使い方の習得には課題も見えてきました。
利用していて困ったこととして、約85%が「アプリケーションの使い方がわからない」を挙げています。
自由記述でも、基本操作を丁寧に学ぶ機会や、授業外でも繰り返し確認できる動画・マニュアルを求める意見が寄せられました。このほか、インストールやパソコンの動作に関する困りごとも挙げられています。

また、操作に慣れるにつれて作業の効率が上がり、表現の幅が広がることを楽しいと感じる声や、建築設計への具体的な活用方法、より高度な画像加工やレイアウトを学びたいという意見もありました。
学生の皆さんから寄せられた声は、建築学科の全教員で共有し、今後の教育における活用方法や使い方の教授の仕方、支援のあり方を検討する際の参考にしてまいります。
これからの学びの中で、一人ひとりのアイデアがどのような作品や表現へとつながっていくのか、楽しみにしています。
