レポート
2022年度卒業設計賞候補二次審査会|レポート
by 泉山塁威

2023年2月4日(土)、「2022年度日本大学理工学部建築学科 卒業設計・賞候補二次審査会」を開催しました。

学内では、約70名程度の建築学科4年生が1月27日、28日に卒業設計最終講評会を、専任・特任教員の前で発表、講評を受け、賞候補審査会にエントリーする約50名程度が2月3日、4日に、賞候補一次審査会をポスターセッション形式で行いました。建築学科専任・特任教員のほか、非常勤講師の投票により、15名の学生が卒業設計選奨に選出されました。

卒業設計選奨に選出された学生が、当日午後に、2022年度卒業設計・賞候補二次審査会にて、自身の卒業設計作品を発表しました。発表を経たのち、7選となる学生の作品が投票の結果選出され、最後の賞候補に向けた教員と学生の議論の末、投票により順番に、建築学科OBOG組織である桜門建築会より与えられる桜建賞2点、駿優賞1点、奨励賞1点、ほか非常勤講師が選出する非常勤講師賞が選出されました。

 

非常勤講師と学生の議論・講評

卒業設計は、3年生に研究室配属し、研究室の指導教員による指導の元、約1年間かけて、自身のテーマや課題設定から自ら仮説を立て、敷地設定、調査・リサーチなどを経て、自ら仮説を検証するように、建築設計などによるアウトプットで形にしていきます。それらは、図面、模型、手描きドローイングや3D /CGパース、ダイアグラム、それらをレイアウトしたプレゼンテーションなど、表現方法も学生の個性やテーマ設定などによって様々です。

作品の評価軸は、デザイン性、テーマ性、空間創造力など、教員によって様々ですが、建築的に優れているもの、より多くの支持や共感を得るもの、プレゼンや議論をしたいものなど、声をより多く集めたものが賞候補二次審査会の舞台で発表・講評・議論を行いました。

卒業設計に取り組んだ全ての学生は、建築学科4年間の集大成をまとめあげ、自身としても大きな挑戦の機会であり、専門性や設計力など建築的思考や技術のほか人間性も大きく成長しているものと思います。これらの時間や経験を活かし、それぞれの道に羽ばたいて欲しいと思います。

 

卒業設計を発表する学生

 

当日の様子は、日本大学理工学部建築学科Youtubeにて、アーカイブ動画をご覧ください。
https://www.youtube.com/live/Aj5geuABcMU?feature=share

当日の受賞者と作品は以下のとおりです。
受賞の皆さん、おめでとうございます。

・桜建賞
「日吉台地下壕博物館」楊井愛唯さん(地域デザイン研究室(山中ゼミ))

・桜建賞
「軌跡構想」秋山真緩さん(建築設計研究室(古澤ゼミ))

・駿優賞
「代々木の森に積層する記憶」長谷川侑香さん(建築設計研究室(古澤ゼミ))

・奨励賞
「川に舞う‐都市の裏側から広がる劇場化計画‐」池田桃果さん(地域デザイン研究室(山中ゼミ))

・非常勤講師賞(廣部剛司、三好礼益)
「軌跡構想」秋山真緩さん(建築設計研究室(古澤ゼミ))

・非常勤講師賞(下川太郎)
「治さぬ療法」伊藤幹也さん(地域デザイン研究室(山中ゼミ))

・非常勤講師賞(今村水紀、塚田修大)
「木霊の家」江原悠介さん(建築設計研究室(古澤ゼミ))

・非常勤講師賞(仲條雪、横井創馬)
「風待ち港 真鶴」丘晴通さん(建築設計研究室(今村ゼミ))

・非常勤講師賞(飯山千里)
「生命のキアスム‐生物から見た世界の建築可能性‐」佐々木迅さん(建築史・建築論研究室(田所ゼミ))

・非常勤講師賞(永曽琢夫、高橋堅、野島秀仁)
「未完生 -遺り続けるしらひげ-」杉山陽祐さん(地域デザイン研究室(山中ゼミ))

・非常勤講師賞(近藤創順)
「導く「杜」の玄関口」田仕光さん(建築設計研究室(今村ゼミ))

・非常勤講師賞(富永大毅)
「繭を巣くう団地」藤本裕月奈さん(地域デザイン研究室(山中ゼミ))

・非常勤講師賞(中村航)
「街並の裏地」町田駿之介さん(建築設計研究室(古澤ゼミ))

・非常勤講師賞(小川博央、許光範)
「被斜体」松野駿平さん(建築設計研究室(古澤ゼミ))

文責:泉山塁威

by 泉山塁威

1984年、北海道札幌市生まれ/2009年、日本大学大学院理工学研究科不動産科学専攻博士前期課程修了/2015年、明治大学大学院理工学研究科建築学専攻博士後期課程修了/アルキメディア設計研究所、明治大学理工学部建築学科助手、同大学助教、東京大学先端科学技術研究センター/2020年 日本大学理工学部建築学科助教。ほか、一般社団法人ソトノバ共同代表理事・編集長、一般社団法人エリアマネジメント・ラボ共同代表理事、PlacemakingX日本リーダー

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