2月3日(金)に駿河台キャンパス タワー・スコラ7階にて、「2022年度桜建賞審査会(設計・計画系【論文】)」が開催されました。 3年生の後期に研究室配属が行われてから約1年半もの期間をかけて、卒業研究をまとめていきます。 研究室ごとにテーマがありますが、研究室で受け継がれているテーマではなく、学生の興味や関心から研究テーマを決定することもあります。 審査会…
分野を超えて対話し、多様な切り口で建纂を見る ときにシンポジウムや講演会、また展覧会の企画などに関わります。大学の垣根を越 えて、また美術史や社会学、言語学など建築外の専門の研究者たちと、共通のテーマのもと対話に取り組みます。研究とは、なにか「正解」があるようなものでもありません。特に建築史の分野では、歴史上の事実は不変でも、社会や後世に与えた影響を考えたと…
集落調査~建築の設計~地域のデザイン 最初に海外の集落調査に行ったのは、インドネシアでした。バリ島、スン バ島、サブ島、イリアン ・ ジャヤ、チモール島、カリマンタン島など、伝統的な集落を2ヶ月にわたって調査しました。赤道直下の照リつける太陽のもとで、夢中になって住宅の因面や集落の配置図を描いていました。ちょうどM2になる24歳の春でした。その頃、私は日大理…
永く関われるランドスケープだからこそ得られる喜び 私は建築境デザインの大学に進みました。今言えるのは、建築デザインだけで世の中ができ学科で建築を勉強はしましたが、大学卒業後、植物の勉強がしたくて造園環境デザインの大学に進みました。今言えるのは、建築デザインだけで世の中ができ上がっているわけではない!ということ。あの建築物を見たいと思って出かけて行けば、目に最…
時代と共に変わっていく様式と受け継がれていく様式 ケニアのとある農村部。干ばつの厳しい地域で貧困度が高く、いわゆる士と木の枝で 建設した伝統 「風」の家屋が残っています。伝統建築は、「ヴァナキュラー建築」や 「建築家なしの建築」などと形容され語られてきました。 「伝統」を見極めることはとても難しいことです。ケニアの農村部がある奥まった地域でも、キリスト教布教…
それは建築なのか? 今でも、そのときの光景を鮮明に憶えています。大学を卒業して数ヶ月後の夏、私は薄暗く蒸し暑く天井の低い空間に佇み、黒々とした広大な床に描かれた夥しい数の白線を見つめていました。そこは、就職した伊東豊雄建築設計事務所ではじめて担当した「横浜風の塔」の鉄骨製作工場での原寸検査(※1)の場でした。何の経験もない若造だった私は、設計監理の担当者とし…