海外出張・研修レポート
海外視察レポート│オーストラリア メルボルン・シドニー
by 鴛海昂

2023/7/10-14にオーストラリア・メルボルンで開催されたIASS(シェル空間構造国際会議)2023への参加と併せて、オーストラリアの建築視察に行ってきました。

IASSとはInternational Association for Shell and Spatial Structuresの略称であり、建築の構造分野の中で、スタジアム等の大空間建築に代表される空間構造に関する国際会議です。毎年世界1都市で開催され、今年は2019年ぶりの対面開催で、オーストラリア・メルボルンで行われました。私は会議で日々進めている研究の内容を発表し、国内外の研究者や構造設計者と交流をしてきました。

また、この国際会議と併せてシドニーにも足を運び、念願だったシドニーオペラハウスの視察に行ってきました。シドニーオペラハウスは2007年に世界遺産に登録された名建築ですが、白い帆のように広がる特徴的な屋根は、私の専門とする空間構造分野でも大変有名なシェル構造の屋根となっています。この大小異なるシェル構造の屋根は、球体の一部を取り出した形状となっています。加えて、遠くからはわかりませんが、屋根には105万以上のタイルが敷き詰められています。この特徴的な屋根が作り出す外観は素晴らしく、見る場所によっても建物の雰囲気が異なることに感動しました。

今でこそ、インターネットや建築雑誌等で建築を見ることができますが、やはり現地で建築を見ることでわかる気づきや感動があることを改めて実感しました。学生の皆さんも時間を見つけて、近場でもよいので、建築見学に足を運んでみてください。

船から見るシドニーオペラハウス

対岸から見るシドニーオペラハウス

陸路から見るシドニーオペラハウス

屋根を構成するリブアーチ

屋根に敷き詰められたタイル

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研究室:空間構造デザイン研究室

教員:鴛海昂

by 鴛海昂

1994年、東京都武蔵野市生まれ。私立成蹊高等学校卒業/2017年、日本大学理工学部建築学科卒業/2019年、日本大学大学院理工学研究科博士前期課程建築学専攻修了/2019~2022年、 (株)日建設計 勤務/2022年~日本大学理工学部建築学科

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