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建築環境・設備研究室の卒業生が考える”建築の面白さ”
by SHUNKEN編集部

エアコン1台で、住宅全体の空調ができる世界。快適性と省エネを両立できる奥深さ。

私は住宅の設計に興味があったため、建築学科に入学しました。

入学前までは、建築と言えば設計課題で図面を描いて模型をつくるというイメージが強く、将来は建物をデザインする仕事を目指すだろうな、という漠然とした考えがあったことを覚えています。

実際にそのような設計の授業もあります。しかし、建築は意匠だけで成り立つものではなく、構造や材料、環境、設備、歴史、法規などさまざまな分野が組み合わさることではじめてひとつの建築が成立するということを、授業を通じて学びました。

オーブンラボをきっかけに、住宅における快適性、特に温熱環境について興味を持ち、現在はそのテーマについて深く学ぶことができる建築設備の研究室に所属しています。

風速測定の様子

ー般的な住宅では、ひとつの部屋に対して1台のエアコンで空調を行いますが、この研究室の研究テーマとしている住宅では、エアコン1台で住宅全体を空調しています。

私はそんな住宅が存在していること自体に驚きました。研究に取り組む中で、学会での論文発表やセミナーなどに参加させていただく機会がありますが、そこには建築の中でもさまざまな分野のプロの方がいらっしゃいます。

研究テーマの住宅概要図

その方々から意見や評価をいただくことで、自身の成長につながったことを実感しました。

そして、研究を通じて、「快適性と省エネ性の両立を目指した住宅の温熱環境」というテーマひとつであっても、その奥の深さを実感しました。このように、多くの分野から成り立っている幅広さ、その一つ一つにある奥深さに建築の面白さを感じました。

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