Visit & Criticism 学生建築探訪 From SHUNKEN 2021 Jun. vol.49 no.1
TEXT=小高駿介・箭内創大・山田大貴(B4・古澤研究室)
コロナ対策によりオンライン授業やリモートワークがすっかり浸透しきった昨年秋に、私たち4年生はゼミに配属となりました。配属後、私たちのゼミは週1回のオンラインゼミが行われていますが、未だに4年生全員が対面で顔を合わせる機会は無く、とてもコミュニケーションが取れているとは言えない状況です。そこで、この「コロナ渦建築探訪」を通じて4年生全員でひとつの物をつくり、コミュニケーションを取り合うきっかけをつくろうとはじまったのが、今回紹介する「建築カルタ」です。対面では会えないという特殊な状況下での取り組みという意味合いも込め、カルタの企画・作成・実践まですべてオンラインで行いました。本文では完成までの過程と、完成した「建築カルタ」の紹介、そしてゼミメンバーによる対談形式での振り返りを記したいと思います。(山田)
完成までの過程
「建築カルタ」完成までの過程として、私たちは、まずはじめに国内外の有名建築家をピックアップし、その人物の格言(アフォリズム)・またはその人物の代表建築について連想される格言を挙げていくという作業を行いました。その後、作成したデザインフォーマットを基に建築家・建築物・アフォリズムをデザインに落とし込んでいき、アフォリズムなどの添削を古澤先生中心にゼミ内で行いました。そして、企画発案から約2ヵ月、専門業者で印刷を行い完成に至りました。(箭内)
「建築カルタ」について
この「建築カルタ」は、建築家とアフォリズムが書いてある「読み札」36枚と、建築物が描かれている「取り札」36枚の計72枚からできています。読み札の建築家やアフォリズムから取り札の建築物を連想し、取り札をより多く取った人が勝ちというゲームで、カルタをしながら建築家や建築についての知識を深めることができます。また、対応する読み札と取り札を1ペアとすることで、神経衰弱として遊ぶことも可能です。今回はコロナ渦のため、MIROというアプリを使ってオンラインでゲームをすることを試みました。(箭内)
実際に完成した「建築カルタ」。
読み札一覧(対応する取り札上の建築物の竣工年順にグラデーションとなっている)。
取り札一覧(建築物の竣工年順にグラデーションとなっている)。
「建築カルタ」実践後の振り返りトーク@LINE
箭内:今回の「建築カルタ」はオンラインでの実践になったけど、実際やってみてどうだった?
山田:思ったよりクオリティの高いものになったなっていうのが、最初の率直な印象だったかな。
小高:俺は想像してたより楽しくて、スラスラ行った感じがした。
箭内:たしかに集まらないでオンライン形式でやったけど、意外に盛り上がったよね。
山田:でもやっぱりこのカルタの製作を通じて、改めて会えないことの不自由さみたいなものも感じたかな。
小高:どうしても会話は減っちゃうよね。通信状況によるタイムラグもあったりで嚙み合わなかったり。
山田:特に研究室に配属されたばかりで、全員が打ち解けてない状態からのスタートだったから、コミュニケーションは尚更ぎこちなかったよね(笑)。
箭内:確かにね。その不自由さがあるから、より盛り上げよう精神を働かせてやってたな。
山田:個人的にはもっとゼミのみんなと仲良くなりたいけど、このコロナ渦で何が最適なんだろう?
箭内:会えない分、zoomとかはビデオONにして、ミュート解除は必須だね。
小高:ちゃんとみんなの顔見ながら共通の課題について話すことが大事だね。
山田:zoomやって改めて気づいたけど、顔見て話すって大事なんだなって思った。カルタに関してはもう完全にアフォリズム選定班の人たちが無双してたよね(笑)。
小高:そうね(笑)。回数重ねるごとにみんな覚えていくから、やればやるほど盛り上がる気がする。
箭内:それが「建築カルタ」の醍醐味だよね。
山田:今回の「建築カルタ」は成功って言っていいものになったと思う。
箭内:そうだね。少なからず、このコロナ渦で交流を深められる最善のツールみたいなものをつくり上げられたかなって感じ。
小高:大成功だね。
山田:2人は次、なんかやってみたいプロジェクトとかある?
小高:何かの議論に対してみんなで話し合って、意見交換しながら仲を深められたらなって思う。内容だとやっぱりコロナ関係なのかな?
箭内:やっぱりみんなで1つのものについて話し合ったり、つくり上げることは次のプロジェクトでも必要不可欠なんじゃないかと思う。
山田:4年生同士で積極的に交流を図って、これからどんどん良い関係にしていきたいね。とりあえずコロナが落ち着いたら飲み会でも開きたいよね。
小高:そうだね!
箭内:飲み会でみんなの素を見たいね(笑)。
山田:そのときは4年生全員で会おう!
オンライン上で参加者が自由に書き込めるホワイトボードのようなサービス「MIRO」を使ってカルタで遊んでいる様子。
※ゼミ生たちは、以下のような担当となり制作が進められていった。
・デザインフォーマット作成班:小川円香・黒田隆志・吉啓介
・アフォリズム選定班:小川円香・片山利恵・波多野諒・吉田真紀
・印刷制作班:糸井遥香・堂本凌佑・二方陽向