レポート
建築実験Ⅳ(3年後期)「建築設備実験」 レポート
by 井口 雅登

建築学科3年後期に設置されている建築実験Ⅳ(建築設備実験)の授業では、実物のダクトや吹出口などを用いた実験を行っています。建築物内の暖冷房や換気を行うには、吹出口から設計通りの風量の空気が出てくることが非常に重要です。ダクトが長かったり、途中で何度も曲がっていたりすると、ダクトの抵抗が大きくなって風量が小さくなり、暖冷房能力が不足したり、換気が十分に行われなかったりして、室内環境を悪化させてしまうからです。

建築設備実験では、風量調整ダンパー(VD)で風量を調整しながら、圧力や風量を測定して、両者の関係を調べ報告書にまとめて提出してもらいます。ダクトやダンパーなどの空調設備は、普段は天井裏などにあってみることが少ないですが、実物を触りながら自ら測定することで、少しでも空調設備を身近に感じてもらい、圧力と風量に関する知識をつけてもらうことがこの授業の目的です。

受講生は、はじめて使う測定器や実物のダクトを前にして戸惑っていたようですが、慣れてくるとチームワークを発揮しながら測定を行い、データをまとめてくれました。実験を進めながら、空調設備に関する新たな発見や気づきもあったようですので、どのような報告書が提出されるか、大変楽しみです。

 

by 井口 雅登
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