材料・施工技術開発への関わり 私は2024年度までの約20年間、ゼネコンの研究所で構造材料(主にコンクリート)とその施工方法に関する技術開発・適用に携わってきました。ただし、大学院まではれんが造の研究を行っていたため、コンクリートの研究に触れたのは大学院2年生になってからです。就職後を考えて、当時ゼネコンが開発を競っていた超高強度コンクリートを研究室で練って…
修士論文審査会(構造系)が、2025年2月19日に開催されました。 今年は、建築学科(構造系)の5研究室から16名が審査対象となりました。 発表者及び審査を行う教員に加え、大学院生や4年生も会場で参加しました。 厳正なる審査の結果、今年の受賞研究は以下となりました。研究テーマは多岐に渡り、質疑応答でも活発な議論が行われました。 ・齋藤賞(最優秀賞) 「打込み…
桜建賞審査会(設計・計画系【論文】)が、2025年2月7日(金)に開催されました。 桜建賞審査会とは、日本大学理工学部建築学科の設計計画系(設計・論文)、構造系、環境系の各系で行う、卒業研究の賞選考会になります。 設計計画系(論文)は73名の学生が対象で、賞審査会には、29題のエントリーがありました。 1次審査では、投票により上位16選を決定し、論文選奨が選…
桜建賞審査会(構造系)が、2025年2月7日に開催されました。 桜建賞審査会とは、日本大学理工学部建築学科の設計計画系(設計・論文)、構造系、環境系の各系で行う、卒業研究の賞選考会になります。 今年は、建築学科(構造系)の5研究室、短期大学部との連携研究室の2研究室、計7研究室から推薦された5組が選考対象となりました。 発表者及び審査を行う教員に加え、4年生…
都市空間がもつ情報を「見える化」する 地理情報システム(GIS:Geographic Information System(s))に出会ったのは学部4年の秋頃でした。医療施設の配置に関する研究のため、施設の情報をEXCELにまとめていました。そこに施設の空間的な位置を示す座標値を入力しGISに取り込むと、一気に情報の解像度があがる感覚があったのを覚えています…
2024.08.27-30 明治大学駿河台キャンパスにて、日本建築学会の主催する「2024年度日本建築学会大会(関東)」が開催されました。27日はオンライン開催、28~30日は対面開催で実施されました。 日本建築学会大会では、研究集会や学術講演会、建築デザイン発表会等が行われ、建築学科の教員や学生、卒業・修了生も多くの研究発表や作品発表を行いました。 建築学…
桜建賞審査会(構造系)が、2024年2月8日に開催されました。桜建賞審査会とは、日本大学理工学部建築学科の設計計画系(設計・論文)、構造系、環境系の各系で行う、卒業研究の賞選考会になります。 今年は、建築学科(構造系)の6研究室、短期大学部との連携研究室の2研究室、計8研究室から推薦された8組が選考対象となりました。 昨年と同様に対面での開催とし、発表者及び…
エアコン1台で、住宅全体の空調ができる世界。快適性と省エネを両立できる奥深さ。 私は住宅の設計に興味があったため、建築学科に入学しました。 入学前までは、建築と言えば設計課題で図面を描いて模型をつくるというイメージが強く、将来は建物をデザインする仕事を目指すだろうな、という漠然とした考えがあったことを覚えています。 実際にそのような設計の授業もあります。しか…
リアルとアンリアルを横断する経験の楽しさ 建築って本当に面白いものなんだっ!と実感したのは、確か学部の3年生頃だったと記憶しています。3年生くらいになると建築理論の難解な書物などに触れるようになるのですが、当時の僕は、このような書物を通じて、建築の抽象的な側面に興味を持ちはじめました。と同時に、建設現場でのアルバイトを経験し、建築物が具体的につくられていく迫…
分野を超えて対話し、多様な切り口で建纂を見る ときにシンポジウムや講演会、また展覧会の企画などに関わります。大学の垣根を越 えて、また美術史や社会学、言語学など建築外の専門の研究者たちと、共通のテーマのもと対話に取り組みます。研究とは、なにか「正解」があるようなものでもありません。特に建築史の分野では、歴史上の事実は不変でも、社会や後世に与えた影響を考えたと…
見えない地中で建築大きく支える 私が大学に入学した頃は、設計(いわゆる意匠設計)をするつもりでしたが、すぐに不向きだと気づき、構造分野に軌道修正しました。構造設計に進んでも役に立つと思い、安達俊夫教授の研究室(現:地盤基礎研究室)に入り、研究を行っていたところ、縁があって、卒業後も建設会社で地盤・基礎構造の研究開発を行っています。 大学での研究は室内での要素…
実寸大の空間を体惑し、その場で思考を悩らせる 「安心するからですかね。実寸じゃなくてもいいんですけどね」 ある出張にて、木工事を担当する大エさんへ、「なぜ1/1(実寸図)を描くのか?」 と尋ねた際、こう返され、建てることへの意識の違いを痛感し、帰路の道中、実寸についてさまざまなことを考えさせられた。例えば、学生時代の習志野ドームやサマーセミナーといったワーク…