多種多様な生き方の人間を受け入れてくれる建築の世界 おそらく、私は建築がそれほど好きではあリません。建築との関わりはもう 25年 になるのですから 、きっと真実です。私が建築の世界に興味を持ったのは、父親の影響でした。某競馬新聞の記者であった父は、その方面では有名でしたが、建築とは無関係でした。そんな父親との会話に、なぜか時折、建築家が登場したことを覚えてい…
時代と共に変わっていく様式と受け継がれていく様式 ケニアのとある農村部。干ばつの厳しい地域で貧困度が高く、いわゆる士と木の枝で 建設した伝統 「風」の家屋が残っています。伝統建築は、「ヴァナキュラー建築」や 「建築家なしの建築」などと形容され語られてきました。 「伝統」を見極めることはとても難しいことです。ケニアの農村部がある奥まった地域でも、キリスト教布教…
それは建築なのか? 今でも、そのときの光景を鮮明に憶えています。大学を卒業して数ヶ月後の夏、私は薄暗く蒸し暑く天井の低い空間に佇み、黒々とした広大な床に描かれた夥しい数の白線を見つめていました。そこは、就職した伊東豊雄建築設計事務所ではじめて担当した「横浜風の塔」の鉄骨製作工場での原寸検査(※1)の場でした。何の経験もない若造だった私は、設計監理の担当者とし…
暮らしや権利、欲望渦巻く「都市」をどうつくるのか 商業39件、景観32件、都市計画制度 19件、市街地変容18件、公園 ・ 広場14件……」、何の数値でしょうか?これは、1987年度から2019年度まで33年間の都市計画研究室の卒業論文全288件のうち、上位のテーマ5つです。実にバ ラエティに富んでいます。このように都市計画の研究は対象が広いの…
「2018年日本建築学会大賞」 受賞インタビュー 斎藤公男 名誉教授 × 岡田章 教授 × 宮里直也 教授 (インタビュアー:廣石秀造 短大助教(現:建築学科准教授)、大西正紀(mosaki)) - 「2018年日本建築学会大賞」の受賞おめでとうございます。今回の受賞は、単体の作品や研究についての受賞ではない、とうかがいました。 斎藤:今回評価…